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ニアークティック系

■ 特徴


■ 解説

 カナダの年度代表馬ニアークティックを祖とする父系で、主にノーザンダンサーを通じて父系を伸ばしている。
 早い時期からノーザンダンサー系の勢いが強く、配合できる牝馬が限られたため、それ以外の父系はそれ程広がりを見せなかった。
 アイスカペイドからクレヴァートリックやワイルドアゲインが出たことで、2000年代現在もスピードを良く伝える独立した父系の一つとして扱われる。

 日本ではノノアルコからダイユウサクが出るなど、活躍馬を出していたものの、独自に父系が伸びるにはいたらなかった。
 米国で複数のG1馬を出しているワイルドラッシュが輸入され、ワイルドラッシュ産駒で外国産馬として輸入されたパーソナルラッシュなどの活躍を受けて人気を集めているが、
 2008年現在日本産馬から目立った活躍馬は出ていない。(のちにワイルドラッシュ産駒トランセンドがダートの頂点を極めた。)

 この父系の最大の功績は、史上最大規模の血統革命を巻き起こしたノーザンダンサーを世に出したことに尽きる。
 だが、その拡大発展があまりにもすさまじく、早くに分離独立していったため、父ニアークティックの存在がかすんでしまった。
 とはいえ、これ以外にも発展した支流がいくつかあり、ニアークティックが単にノーザンダンサーの父というだけの種牡馬でなかったことは確かである。
 アイスカペイド(ワイルドアゲイン、クレヴァートリック)、ノノアルコらの支流父系がそれだが、今日では便宜上、このノーザンダンサー系以外の支流父系を、ニアークティック系と呼んでいる。

 アイスカペイドの代表産駒ワイルドアゲイン(BCクラシック)は、後継種牡馬としても成功し、北米におけるニアークティック系を今日に伝え、
 エルムハースト(BCスプリント)、サラヴァ(ベルモントS)、ワイルドラッシュ(カーターH、輸入種牡馬)らを出している。
 またノノアルコ(英2000ギニー、輸入種牡馬)は欧州で活躍し、ニアークティックの産駒としてはノーザンダンサーに次ぐ競走成績を残した。
 種牡馬としても海外ではノアルコホリック(サセックスS)、メリーノ(仏2000ギニー)を出し、
 日本ではダイユウサク(有馬記念)らを出して成功した。ただ、その後の発展性に乏しく、今日では勢力を失っている。


■ 代表種牡馬