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川崎記念(G1)

川崎記念・男の解の公式
逃げ馬を狙え!
・モデル馬=フリオーソ

■ DGR年間日程

王道路線

開催月 レース 2012年
1月・2月 川崎記念(G1) ×
佐賀記念(G3)
3月 ダイオライト記念(G2) ×
名古屋大賞典(G3)
5月 かしわ記念(G1)
6月 帝王賞(G1)
7月 マーキュリーC(G3)
8月 ブリーダーズGC(G2)
9月 日本テレビ盃(G2)
10月 白山大賞典(G3)
南部杯(G1)
11月 JBCクラシック(G1)
浦和記念(G2)
12月 名古屋GP(G2)
東京大賞典(G1)

■ 傾向

年度 1着馬 タイム ラップ 3連複 3連単 メモ 勝負
結果
2012年 スマートファルコン ×
2011年
2010年 ×
2009年
2008年 ×
2007年 ヴァーミリアン 2:12:9 7.0-10.9-12.1-12.8-12.3-12.8-13.8-12.3-13.3-13.0-12.6
2006年 アジュディミツオー 2:12:8 6.8-11.2-12.2-12.5-11.6-12.4-13.6-12.1-13.2-14.1-13.1 稍重
2005年 タイムパラドックス 2:14:2 6.9-10.8-12.2-13.1-12.8-13.5-13.9-11.9-12.6-13.6-12.9
2004年 エスプリシーズ 2:12:8 7.0-10.4-12.1-12.7-11.7-12.8-14.3-12.3-13.4-13.3-12.8

競馬場のコースの奥行きが無い構造であり、向正面や3コーナーなどの仕掛け所がスタンドから一目瞭然に見える。
その為、仕掛けやハンドリングについて騎手の巧拙がはっきりと観客の目にも判るという特徴がある。
またコーナーが極めてきつく人気馬であっても勝利させるには高い騎乗技術が必要であり、馬の能力と共に騎手の腕が問われる競馬場である。

■ 2012年回顧

川崎記念(1月25日 川崎 サラ4歳以上 定量57kg JpnI 2100m不良)

 ◎(1)スマートファルコン   2分10秒7
 ▲(2)ランフォルセ        4
 ○(3)フリオーソ         4
 △(4)マイネルアワグラス     首
 △(5)ニホンピロアワーズ     頭
 …………………
 △(6)ボランタス
 △(7)キングスエンブレム
 
単110円 馬複860円 馬単1060円 3連複1060円 3連単3220円

スマートファルコンが、最高のパフォーマンスで重賞9連勝(交流G通算19勝目)を達成した。同馬にとって不動の流儀となった徹底先行。
しかもこの日はスタート自体が抜群で、終始気分のいい逃げが打てた。3コーナー、ほぼ持ったまま2番手フリオーソを振り切り、直線入口ではすでにセーフティリード。
首をグイと下げて砂を掻きこむ、圧巻のフォームでゴール板を駆け抜けた。
軽い馬場にせよ二千百=2分10秒7、一昨年ヴァーミリアンのレコードを2秒更新は、やはり心底驚かされる。
常に完全燃焼の時計勝負、自らの限界に挑戦していくアスリート然としたレースぶり。今回ファルコンは、まさしく“集大成”という言葉が似合った。

「前走(東京大賞典)より状態がいいのはパドックから感じていた。僕がイメージする、いつものファルコン。
道中ずっと手応えがよかったし、向正面あたりから後続との距離を確かめ、そこで勝てると確信できた」(武豊騎手)。
検討記事でも書いたこと。前走大賞典は、必ずしも万全ではなかっただろう(JCダート回避)。
追走ワンダーアキュートに最後迫られ、文字通り薄氷を踏む勝利だった。勝つには勝った。
しかしこうしたレースをすれば、通常しばらく“充電”が必要になる。ミラクルホース。
そこから瞬時に立ち直る基礎体力、回復力が何とも凄い。「馬体が絞れて(7kg減)、内容が前走とは違った。
やるだけのことはやったし、あとは選んでもらえるかどうか…」(小崎調教師)。
基準二千前後とするなら、日本ダート最強は証明済み。
「ドバイWC」挑戦。力関係で脈があり、しかも迷いのない(逃げ)脚質だから応援しやすい。
記者自身はトランセンド以上の結果を期待する。

ランフォルセ2着。ひと息入れて20kg増だったが、パドックなど筋肉質でムダのない好馬体。
レースぶりも終始ソツがないという印象で、地力とセンスを同時に感じた。
ファルコンは別格としても、今後地方Gを引っ張っていく資質、可能性は十分ある。

フリオーソ3着は結果的に善戦、健闘としか言葉がない。
自身これまで例がなかった8か月半の休養明け。ファルコン目標に正攻法の内容なら、今後に改めて夢がつながる。

マイネルアワグラス、ニホンピロアワーズは現時点の力通りか。
もう少し走ってもいいのは後者だが、今回初の左回り、経験を積んで前進は期待できる。
ボランタスは、自身従来レコードを上回りながら結果6着。
交流G、ハイレベルとなるとスピード面で厳しくなる。


第61 回 川崎記念(Jpn1)
【予想】
◎スマートファルコン
○ボランタス
▲ニホンピロアワーズ
△ランフォルセ
△キングスエンブレム
△フリオーソ

東京大賞典は文字通り肉薄されたスマートファルコン。
ただし、2分1秒台では駆けたし、これは2着馬ワンダーアキュートの充実ぶりを褒めるべき。
気配的には特に変わりないので、軽い川崎の馬場の時計勝負なら、スピードで圧倒するとみました。
絶好調ボランタスが本線。

【レース】

絶好のスタートを決めたスマートファルコンが労せずしてハナへ。
フリオーソもスタートを決めて2番手に行き、積極果敢にスマートファルコンを追う形。
出負けしたランフォルセが即挽回して3番手。
キングスエンブレム、ニホンピロアワーズと続き、ボランタス、マイネルアワグラスは中団。
緩みないハイペース。
勝負処から後続を突き放したスマートファルコンは、最後の直線も脚いろ衰えず正に独壇場。
驚異的なレコードタイムを叩き出して、王者健在をアピールしました。ランフォルセの2着もなかなかの好内容。フリオーソは懸命に踏ん張って3着。

【上位馬の寸評】

1着 スマートファルコン

JBCクラシックでトランセンド、東京大賞典でワンダーアキュートに迫られ、絶対的な信頼感は薄らいできました。
ただし、負けていないのは厳然たる事実。
川崎は初めてでも、脚抜きのいいここの馬場は間違いなく合うはず。
レコード決着は十分に予想されました。この日はマイナス7キロの506キロ。
以前と違って内に秘めた闘志という感じで落ち着いたもの。
見た目は変わりませんが、マイナス7キロは、厩舎サイドが言うように、太目を絞り込んだ分でしょう。
レースは絶好のスタートを決めて楽にハナへ。
1周ホームストレッチでもペースを緩めず、川崎2100としては珍しく12秒台のラップを連発。
残り800から更にペースアップしては追いかける方もたまりません。
完全にこの馬の勝ちパターンで、驚異的なレコードタイムを叩き出しました。
やはり気を抜かせずガンガン行く競馬がこの馬には似合う。
それとやはり川崎の軽い馬場は向く。
あとは海外に敵を求めるのみ。

2着 ランフォルセ

昨年5月の東海テレビ杯でワンダーアキュートの2着。
9月のエルムSで重賞タイトルを奪取。
未知数の魅力はありますが、地方競馬へは初参戦だし、休養明けでもあり△に留めました。
この日はプラス20キロの498キロ。
多少立派かなという程度で、馬っぷりは上々。
落ち着きもあり好気配でした。
レースはスタート出負け。
ただし、内枠ということもあり、横山典騎手が即座に挽回を図り内3番手に。
速い流れを無理なく追走して、最終4コーナーではフリオーソと併走の内2番手。
スマートファルコンには完敗ですが、3着以下との差をジリジリ広げて危なげなく2着を確保しました。
この馬自身も楽にレコードタイムを塗り替えているし、普通なら楽勝の競馬。
この走りができれば、次はどこに出てきても(スマートファルコンがいなければ)狙ってみたい。

3着 フリオーソ

あの驚異的なレコード決着になった東京大賞典以来、久しぶりのスマートファルコンとの対決。
相手が川崎コース初めてに対して、こちらは過去4年の川崎記念でヴァーミリアン、カネヒキリなどを相手に2、2、2、1着の成績。
普通なら優位に立てるところですが、何せ屈腱炎での休養明け。
今回に関しては評価を下げざるをえませんでした。
この日は増減なしの508キロ。元々体型的に少し太目に映る馬ですが、ちょっと緩い感じ。
正直半信半疑。
レースは好スタートを決めて2番手。
普通はペースが緩む1周ホームストレッチでも、相手に息を入れさせないよう、積極果敢に追走。
さすがに無理があったのか、3コーナーあたりから突き放されてしまいましたが、それでも3着に頑張ったのは賞賛ものです。
今後も脚もととの相談ですが、何とかもうひと花咲かせて欲しい。

4着 マイネルアワグラス

これまで南関では大井2000のジャパンダートダービー4着に、船橋2400のダイオライト記念2着。
長距離のサバイバル戦で強さを発揮する馬。
距離の2100はいいとしても、レコード決着すら予想される川崎の馬場ではどうかなとみていました。
この日はプラス1キロの524キロ。
フリオーソと同じブライアンズタイム産駒で、似たような体型。
ちょっと太目に映りますが、大体がこんな感じの馬。
マズマズ順調と判断。レースは出脚ひと息で7番手から。追い詰めで追走がやっとという状況。
最後はジリジリと差を詰めて4着まで来ましたが、正に精一杯の走り。
今後も勝ち負けするにはかなり条件が限定されます。

5着 ニホンピロアワーズ

1800の新馬でデビュー以来、一貫してダートの中長距離路線。
2走前のジャパンCダートを除けばオール3着以内の堅実駆け。
特に2100の白山大賞典2着、2500の名古屋グランプリ1着と、力の要るサバイバル戦で本領発揮。
川崎の馬場は微妙でも、相手なりに走りそうなタイプで注目していました。
この日はマイナス7キロの520キロ。いかにも力馬という大型馬で、オットリしたタイプ。
長距離向きは間違いなし。
レースは酒井学騎手がかなり気合をつけて離れた5番手から。
向流しでは必死になって追い上げを図り4番手に上がりましたが、ここまでが精一杯。
最後は流れ込んだ形の5着。
スピード負けを痛感。レコードが出る川崎コースでは分が悪かった。

6着 ボランタス

昨年の川崎記念は勝ったフリオーソから1秒3差の3着。
ただし、今年は埼玉栄冠賞、浦和記念と2連勝中。
特に前走の浦和記念はシビルウオー以下のJRA勢をなで斬り。
目下絶好調だけに、ひょっとすると…の期待感はありました。この日はプラス6キロの540キロ。
8歳という年齢を感じさせぬ馬体のハリに力強い踏み込み、気合乗り。デキの良さを確認。
レースは山崎騎手が気合をつけて内7番手から。
山崎騎手も結構色気があったのか、珍しく序盤から仕掛けて追走、ただし速い流れにマクるいとますらなし。
最後の直線は最内を突いて目イチに叩き出されて6着。これも完全にスピード負け。いかに絶好調でも力の差はいかんともしがたい。

7着 キングスエンブレム

昨年のダイオライト記念でスマートファルコンと対戦。
4コーナーで2番手に上がったものの、終いバテて5着。
ただし、前走のベテルギウスSが楽勝だったので、一応△を打ちました。この日はプラス1キロの467キロ。
兄ヴァーミリアンと違ってコンパクトにまとまった馬体。
適度な気合乗りで好調と判断。
レースは岩田騎手がかなり気合をつけて外4番手から。
ただし、勝負処でスマートファルコンに更に加速されると追走が厳しくなり後退。完全に力負けでした。

今年で61回目を迎えた川崎記念JpnT。かつては開設記念と称し、南関東古馬のチャンピオン決定戦として位置づけられていた。
川崎競馬場現存の重賞レースでは、全日本2歳優駿JpnTと並んで最も歴史のある舞台。

砂の王者スマートファルコンは意外にも初コースだったが、終わってみればその強さを再確認させられた。
「間隔も短かったので体を緩めずにシェイプアップ(マイナス7キロ)してきました。
前走(東京大賞典JpnT)は勝ちましたが内容は納得がいかなかったので、今日はホッとしました」と小崎憲調教師は胸をなで下ろした。

スマートファルコンはいつも以上に抜群のスタートを切ると、予想通りハナに立った。
8カ月半ぶりの実戦となったフリオーソも2番手につけていき、大きなリードを許さない。
「(スマートファルコンは)今日もレース前は落ち着き過ぎているかなと思うくらいリラックスしていましたが、
道中はいいリズムで、きついカーブも上手に走っていました」とコンビを組む武豊騎手。
川崎競馬場のコーナーのきつさはあまりにも有名だが、どんな競馬場でも何ら関係なく結果を出し続けるのも強さだ。

スマートファルコンは2周目の3コーナー手前でフリオーソら後続馬を突き放しにかかり、独走の態勢に入る。

「最近は自分からムキになっていかなくなったので少しGOサインを出す感じでしたが、3コーナーからはいつもの手応えだったので大丈夫だなと思いました」(武騎手)。
3番手追走から2着に入ったランフォルセに4馬身差をつけてのゴールで、走破タイムは2分10秒7(不良)。

2年前の覇者ヴァーミリアンが出したタイムを2秒も上回るコースレコードを楽に叩き出した。
明けて7歳になり以前よりもズブさは出てきたようだが、引き続き王者は健在だ。

ダートグレード9連勝、通算重賞19勝。この数字をいったいどこまで伸ばし続けるのだろうか。

この後はドバイワールドカップという大目標が待っている。

「実力は世界クラスだと思うし行ってみたい」という武騎手の言葉通り、地方競馬を主戦場にしてきたスマートファルコンが世界に挑戦する姿をぜひ見せて欲しい。

そして、地方の総大将フリオーソが脚部不安を克服して8カ月半ぶりに砂上に帰ってきた。
調教開始後は至って順調だったそうだが、普通に考えても割引きだったことは否めない。

しかし、道中はスマートファルコンの2番手についていき、最後の直線では手応えがいっぱいになりながらも3着に踏ん張った姿は感動すら覚えた。
「よく頑張った」と称えていた関係者たち。
レース後の歩様も問題はなかったそうなのでまずはひと安心。
当面の目標はかしわ記念JpnTになりそうで、今年は5度目のNARグランプリ年度代表馬の座を目指す。

■ 2011年回顧

【予想】
◎フリオーソ
○ボランタス
▲テスタマッタ(出走取消)
△クリュギスト
△キクノアポロ
△タンゴノセック

東京大賞典ではスマートファルコンに返り討ちに遭ったフリオーソ。
ただし、あの快レコード決着の中で懸命に詰め寄るあたりはさすが。
改めて現役最強レベルを確認。当然ここは不動の◎で、相手もボランタスで堅いとみていました。

【レース】
予想通りにフリオーソの逃げ。
紛れを避けるべく、戸崎騎手が気合をつけてキッパリとハナを主張する形。
外2番手にクリュギスト、イン3番手にメイショウタメトモ、その外にキクノアポロと、JRA勢が先行グループを形成。
ボランタスは比較的まともに出て序盤は後方を進み、向流しの中間地点あたりから一気にスパート。
2周目3コーナーでは2番手に上がりましたが、先頭のフリオーソは全く動ずる気配なし。
メンバー最速の上がりタイムで、悠々ゴールを駆け抜けました。
内で脚を溜めていたメイショウタメトモが2着に浮上。

【上位馬の寸評】

1着 フリオーソ

東京大賞典は、戸崎騎手が様々な策を弄したものの、スマートファルコンに連敗。
ただし、最後は0秒3差まで詰め寄って2分0秒7。
『まだ勝負付けが済んだとは思っていない』と、戸崎騎手は雪辱に前向きな発言。
当然この相手なら勝ちっぷりのみ注目でした。この日はプラス1キロの508キロ。
いつも通りの好気配で、7歳という年齢を感じさせません。レースは紛れを避けて戸崎騎手がハナを主張。
淡々とマイペースを守り、メンバー最速の上がりタイムで、危なげなく1着ゴール。
過去3年の走破タイムよりかかったのは、あくまでも道中のペースによるもの。
正に王者の風格を感じさせるレースぶりでした。
今年はJRA勢を迎え撃つだけではなく、積極的に乗り込んで行って欲しい。

2着 メイショウタメトモ

一貫してダートの中距離路線。
前走はオープンを3着していますが、初の重賞挑戦がG1では、やや荷が重いような気がしました。
この日はプラス2キロの446キロ。
体重の数値が極めて安定している馬ですが、見た目にフックラして適度な気合乗り。
仕上がり良好とみました。
レースは福永騎手が多少気合をつけて内3番手の好ポジション。
途中でボランタスが動いてきた際も、マイペースを守り脚を溜める形。
最後の直線はボランタスとの2着争い。
一旦は出た相手を抜き返して2着。
好枠を最大限に生かした福永騎手の巧騎乗が手伝ったとはいえ、大健闘と言っていいでしょう。

3着 ボランタス

一昨年の川崎記念はカネヒキリの5着。
南関転入後は僅か2勝(ゴールドC、報知オールスターC)ですが、その中身はインパクト大。
しかも現在絶好調。
このレベルのJRA相手なら一枚上だし、ひょっとするとフリオーソを脅かすのでは…と注目していました。
この日はプラス1キロの535キロ。馬っぷり上々、活気を呈し納得の仕上がり。
レースはこの馬としてはまともに出た方で序盤は8番手から。
向流しの中間あたりから一気に動いて3コーナーでは2番手に進出。
フリオーソを追いましたが、無理が響いたのか最後の直線は伸びひと息。
一旦は交わしたメイショウタメトモに抜き返されて3着に終わりました。
『勝ちに行く』の宣言通りのレース運び。
もう少し大事に乗っていれば楽に2着はあったでしょう。
フリオーソと同世代の7歳でまだまだ元気一杯。
南関限定の重賞レースなら、いつでも主役候補。

4着 クリュギスト

実績的にはオープン一歩手前といったところで、重賞レースは初挑戦。
やや荷が重い感じもしましたが、地方の馬場向きのパワーがあるのと、鞍上内田博が魅力で△を打ちました。
この日はマイナス10キロの498キロ。
パワフルな好馬体で、気合乗りも十分。
この数字は絞れた分と判断。
レースは好スタートから内田博騎手が気合をつけて2番手。
フリオーソを追う形。
ただし、ボランタスが動いてペースアップした際に、追走が苦しくなり4番手に後退。
最後は惰性で流れ込み目イチの4着。
これが実力といったところでしょうか。

5着 キクノアポロ

成績的にはクリュギストとどっこいという感じ。
重賞レースでは役不足は否めませんが、キャリアが浅い点に伸びシロがありそうなのと、先行力があるので、展開如何では残り目もあるかなとみていました。
この日はマイナス4キロの510キロ。
父アジュディケーティング、母父スマコバクリーク、いかにもこの血統らしいダート向きのパワー型。
レースは川田騎手が気合をつけて4番手から。
ややムキになって行きたがる素振りも。
そのせいか、最後の直線は余力なし。
この距離はやや長い印象。
千六〜千八くらいなら、いずれオープンでもソコソコ通用するのでは。

■ 2007年回顧

内から好スタートを切ったのが武豊レマーズガール。これを交わすのにやや脚を使う形で内田博アジュディミツオーがハナへ。

ルメール騎乗のヴァーミリアンは出遅れたものの、気合をつけて2番手へ。
ペースはやや早目で、向正面ではバラバラ、タテ長の展開に。
手応え抜群に4コーナー先頭に並びかけたヴァーミリアンは、直線も真一文字に突き抜けて圧勝。
一杯になりながらもアジュディミツオーは2着死守。本命サイドの決着に終わった。 

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