トップ > 男の馬券戦略 > 重賞戦略 > 阪神大賞典(G2)

阪神大賞典(G2)

【阪神大賞典・男の解の公式】 「実績」よりも「騎手」で買え!
モデル馬

■ ステップ

12月 有馬記念 3月 阪神大賞典
2月 ダイヤモンドS(G3)
京都記念(G2)

■ 傾向

1953年に創設された重賞競走。
当初は2000m、ハンデキャップで施行されていたが、
1956年に負担重量が別定に変更され、その後2度にわたる距離の延長を経て、1974年から3000mとなった。
また、創設以来、長らく暮れの阪神競馬の風物詩として親しまれていたが、
1987年から施行時期が大幅に繰り上げられ、現在では春の天皇賞の前哨戦として位置づけられている。

日付 勝ち馬 レベル ペース LAP めも 勝負結果
2012 ギュスターヴクライ ×
2011
2010
2009
2008
2007 アイポッパー A 118 S 67.3 13.1-12.1-13.1-13.4-13.4-12.4-12.3-13.5-13.1-12.8-12.9-11.7-10.9-11.4-12.2=3.08.3
2006 ディープインパクト B 115 H 13.1-11.9-11.8-11.8-12.3-12.3-12.8-13.0-13.1-13.1-13.3-12.8-11.9-12.0-13.6=3.08.8 直線向い風
2005 マイソールサウンド B 117 S 12.8-11.7-11.6-11.9-12.4-12.9-13.1-13.5-12.6-13.2-12.9-12.6-11.5-11.4-12.1=3.06.2
2004 リンカーン A 118 S 13.5-12.3-12.1-12.7-13.2-12.6-12.9-13.9-13.3-12.7-12.6-11.8-11.4-11.3-12.1=3.08.4 ×
2003 ダイタクバートラム B 117 S 12.7-11.5-11.9-12.3-13.2-12.5-12.1-14.2-13.3-12.7-12.5-12.1-11.7-11.3-11.9=3.05.9
2002 ナリタトップロード A 120 S 13.6-13.1-13.3-12.9-13.2-12.6-12.7-13.3-12.9-12.4-11.9-11.4-11.1-11.4-12.1=3.07.9
2001 ナリタトップロード B 115 S 13.0-11.0-11.0-12.0-12.8-12.3-12.6-13.1-13.1-12.3-12.2-11.9-11.8-11.6-11.8=3.02.5

【人気】買い=1番人気→パーフェクト連対。実績馬が力どおりの決着
阪神大賞典は1番人気が圧倒的に強いレース。
過去10年で8勝を挙げており、連対率は100%。この時期に移ってからの過去20年をみても、1番人気で2着を外したのは、わずかに3頭だけ。
そして、現在13年連続で連対中となっているのだ。過去10年で馬連が2.0倍以下という結果になったことが4回ある、堅くおさまる傾向があるレースといえよう。
ただし、過去10年で4番人気以下の馬も3着以内に8回入っている。
そのすべて馬の父か母の父(あるいは両方)が、わが国で活躍した馬であるというのは興味深い事実だ。
【通算5勝以上】 ラスカルスズカ、ナリタトップロード、エリモブライアン、コイントス、リンカーン、ザッツザプレンティ、ディープインパクト

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 8-2-0-0 80.0% 100% 100%
2番人気 1-5-1-3 10.0% 60.0% 70.0%
3番人気 0-1-4-5 0% 10.0% 50.0%
4番人気以下 1-2-5-62 1.4% 4.3% 11.4%

【年齢条件】買い=4歳、5歳優勢
阪神大賞典は、4歳馬と5歳馬の成績が良好という傾向がある。なかでも4歳馬は、39頭が出走して12頭が連対しているという好相性ぶりだ。
6歳馬は2002年のナリタトップロードと2005年のマイソールサウンドが勝利しているものの、それ以外はすべて4着以下という成績となっている。

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 5-7-4-23 12.8% 30.8% 41.0%
5歳 3-3-6-20 9.4% 18.8% 37.5%
6歳 2-0-0-17 10.5% 10.5% 10.5%
7歳以上 0-0-0-10 0% 0% 0%

【距離適性】買い=マラソンランナーに注目
日本では3000m以上のレースというのはそう多くない。
そこで、阪神大賞典の連対馬が前年秋以降に行われた3000m以上のレースでどうだったのかを調べてみると、やはりそれなりの実績があることがわかった。
なお、2002年は該当馬の連対はなかったが、勝ったのは1999年の菊花賞馬ナリタトップロードだった。

〔表3〕 前年秋以降に3000m以上のレースで3着以内の実績があった連対馬(過去10年)
年度 着順 馬名 レース名 着順
97年 2着 ビッグシンボル ダイヤモンドステークス 2着
98年 1着 メジロブライト ステイヤーズステークス 1着
99年 1着 スペシャルウィーク 菊花賞 2着
00年 1着 テイエムオペラオー ステイヤーズステークス 2着
2着 ラスカルスズカ 万葉ステークス 1着
01年 2着 エリモブライアン 菊花賞 3着
03年 1着 ダイタクバートラム ダイヤモンドステークス 3着
04年 1着 リンカーン 菊花賞 2着
2着 ザッツザプレンティ 菊花賞 1着
05年 2着 アイポッパー 万葉ステークス 1着
06年 1着 ディープインパクト 菊花賞 1着
2着 トウカイトリック ダイヤモンドステークス 3着

◆阪神大賞典(GII・阪神15F)

2010年:61.8-64.0-61.5=3'07"3 (トウカイトリック)
2009年:63.1-63.7-66.4=3'13"2 重 (アサクサキングス)
2008年:63.8-65.9-59.0=3'08"7 (アドマイヤジュピタ)
2007年:65.1-64.1-59.1=3'08"3 (アイポッパー)
2006年:60.9-64.3-63.6=3'08"8 稍 (ディープインパクト)

※「5F×3」で表記、( )内は勝ち馬

こちらも今年は「前傾の06・09年」と「上がり勝負の07・08年」のちょうど中間である「平均的ラップ」。
つまり伝統のGII戦の水準程度のラップは踏んでおり、本番へ向けての信頼度も例年並み。
「3年ぶりの重賞制覇となったトウカイトリック」「初の重賞参戦のジャミール」「出走メンバー唯一の牝馬で1番人気に推されたメイショウベルーガ」と、
上位馬が軒並み物足りないプロフィールですが、この距離でのパフォーマンスに関してはフロック扱いする必要はないでしょう。

但し、注意すべきは「道中6番手以内、4角では3番手以内」が連対条件だったレース(あのディープインパクトでさえ通過順は「6-6-4-2」と早めの競馬でした)で、
今年は後方からの差し馬がワンツーを決めたこと。
つまり「3〜4角間で脚を使って、下り坂でスピードを乗せた馬が有利に運ぶ」傾向がある近年の天皇賞・春では、
この挙動では勝負どころで後手を踏む危惧があり、序列もそのまま敷衍(ふえん)できないと見ます。

追い通しでバテない勝ち馬は距離延びる本番でもチャンスはありそうですが、
流れ次第ではもっと前に行ける2着ジャミールや京都ではもっと切れそうな3着メイショウベルーガの巻き返しも虎視眈々。
他の組との比較以前にこの組の序列も入れ替わる余地は十分でしょう。

■ 回顧(2012年)

注目のオルフェーヴルの始動戦。衝撃のレースが展開された。
最初、テンポイントになったのかと思った。そうではなかった。

しばらくたって再び馬群を追走しはじめると、一旦はレースを止めるように速度を落とし、
明らかに圏外に去っていたオルフェーヴルは、まるで他馬とはエンジンがちがっていた。
レースを止めようとしてスピードを落とし、馬群から離れたロスはいったい何秒くらいあったのだろう。
あんなレースを展開しながら、もうちょっとで勝つところだった。

ゴール直後、勝ったギュスターヴクライの福永祐一が笑っていた。「まいったな…」、苦笑に見えた。
オルフェーヴルは「逸走」したのだろうか? VTRをみて、パトロール映像をみて気がついた。オルフェーヴルは逸走などしていない。
鞍上の指示に従い、走りたくて、走りたくてどうしようもなかったが、鞍上の指示を受け入れ、レースをやめようとしたのである。

休み明け。明らかにテンションは上がっていた。
スタート直後から首を振り、前に行こうとムキになっていた。折り合いを欠きはじめた。
それから「逸走」とされる2周目の3コーナーまで2000m以上、
鞍上から伝わってくる指示は「行くな、我慢してくれ」「我慢するんだ。スピードを落とせ」「行くな、我慢するんだ」「頼む、我慢してくれ…」の2000mだった。

2周目の向う正面に入ったオルフェーヴルには、先頭のナムラクレセントから離れ、もっと外に回るように指示が出た。
ナムラクレセントから離れて大きく外に回ったオルフェーヴルは先頭に立っていた。
それでもまだ、「止めろ、我慢するんだ」「頼む、やめてくれ。我慢するんだ」の指示が、ただただ必死の手綱から連続していた。

ようやく、やめるんだ、レースを止めるんだ、の指示を受け入れ、とても理解などできなかったが、ずっとコンビの池添謙一の指示にこれ以上逆らうわけにはいかない。
納得したオルフェーヴルは馬群から離れ、ブレーキを踏んで速度を落とし、レースをやめようとしたのである。オルフェーヴルは少しも逸走などしていない。

レース後、陣営(調教師、騎手)から、「馬がレースを止めようとした」「改めて力があることがわかったので、調教とレースで教え込んでいきたい」
というトーンのコメントが出たという。悲しいほどの慢心である。
教えを請うべきは、三冠を制し、有馬記念まで楽勝したオルフェーヴルから、まだ若い調教師と、あまりにも稚拙だった騎手と、わたしたち人間の方である。
オルフェーヴルは再審査になったというが、いったいなにを再審査されるというのだろう。

見方を変えて、制御不能になったオルフェーヴルが、生来の難しい気質や、
とてもひと筋縄ではいかない荒い一面を露呈して、ああいうレースになってしまったとしよう。
でも、そのくらいだから三冠馬になれたのである。
有馬記念も勝って四冠馬になり、凱旋門賞さえ勝算ありと展望できる馬になったのである。

伝え聞くシンザンは、なんと言われようが調教などハナから走る気がなかったという。
近年では、池添謙一騎手のよく知っているスイープトウショウが、ひとたび自分の世界に入ってしまうと、決して動こうとしなかった。
ベイヤード(ハイぺリオンの祖父)など、立ち止まったら決して人間の思うままには動かない馬や、そういう血を引く一族はいくらでもいる。
シンボリルドルフは日本ダービーで、3コーナーの鞍上であせった岡部幸雄をさとした。なにをうろたえているんだ、落ち着け。

再びレースに参加したオルフェーヴルは、信じがたいことに直線に向いてたちまち先頭に躍り出た。ゴール前100mくらい。
さすがに苦しくなったか、オルフェーヴルは内側に斜行し、ヒルノダムールの前に入ってしまった。
ヒルノダムール(藤田伸二騎手)は、急に前にオルフェーヴルが切れ込んできたから、立ち上がりかけて少し引いた。
決定的な場面で、明らかに不利を受けている。
しかし、もうあまり余力はなかったからなのだろう、ヒルノダムール陣営はそれを敗因にあげなかった。

でも、わたしたちは、こういうゴール寸前の進路妨害をつい最近も、見たことがある。
ブエナビスタがローズキングダムの前に入った2010年のジャパンCとほとんど同一に近い斜行である。
ブエナビスタはローズキンダムを抜いて交わしたから、前に入った。

なぜこんなことを持ち出すのかというと、この日、中山5レースでM.デムーロ騎手が降着になり騎乗停止の処分を受けた。
4日間の騎乗停止という重い処分である。
M.デムーロの4コーナーで外への斜行はたしかにペナルティーに相当する。
ただ、たまたまオルフェーヴルと同じ日なのでJRAのパトロールフィルムは比較しやすい。
デムーロ騎手の斜行によって、その後方にいたバロール(柴田善臣騎手)は大きく外に振られることになった。
でも、あれはキャリアの浅い3歳未勝利馬のバロールだから過剰に反応しすぎたところがあり、振られたのが半分、自身で手前も変えられなかったのが半分である。
進路妨害そのものの程度としては、オルフェーヴルのヒルノダムールに与えた妨害と実際には同程度のインターフェアと思える。
相手への妨害の程度ではなく、ただ、相手のそのことによる反応(動きの大きさ)がちがっていたのである。

進路妨害による不利をことのほか大きくアピールする騎手が、少し以前、各所でヒンシュクをかったことがある。
まるで敗因を強調するかのように「ほら、不利を受けているでしょ」。
派手に立ちあがって、不利をみんなに強調したからである。
したがって、進路妨害に対して、相手のこうむった被害の大きさを尺度にしようとするのは、
サッカーで派手に転倒するずるがしこい選手に、おろかな審判がだまされるのと同じで、
多くの場合正しくないことは、こと競馬ではだれでも暗黙のうちに納得の了解事項である。

ヒルノダムール(藤田騎手)は、脚がなかったこともあった。不利を敗因に加えなかった。

バロールの柴田善臣騎手も別に不利を強調するような位置取りではなかったから、
アピールはしなかったと思えるが、なにせ馬がまだ2戦目の3歳未勝利馬だから、瞬時に対応できなかっただけである。
池添騎手(オルフェーヴル)は、相手がヒルノダムールだったから、きわめて軽い処分ですんだ。
ブエナビスタのC.スミヨンは降着になって、騎乗停止処分となった。
メイユールのM.デムーロも降着騎乗停止となった。
JRAの裁決、なんと釈明しようが、この中身、またまたあまりに不条理で、かつ不様である。

■ 回顧(2007年)

阪神大賞典
07:3'08"3/65.1-64.1-59.1
13.1-12.1-13.1-13.4-13.4-12.4-12.3-13.5-13.1-12.8-12.9-11.7-10.9-11.4-12.2
アイポッパー(3)、ドリームパスポート(1)、トウカイトリック(7)
06:3'08"8/60.9-64.3-63.6
13.1-11.9-11.8-11.8-12.3-12.3-12.8-13.0-13.1-13.1-13.3-12.8-11.9-12.0-13.6
ディープインパクト(2)、トウカイトリック(1)、デルタブルース(3)
05:3'06"2/60.4-65.3-60.5
12.8-11.7-11.6-11.9-12.4-12.9-13.1-13.5-12.6-13.2-12.9-12.6-11.5-11.4-12.1
マイソールサウンド(2)、アイポッパー(3)、リンカーン(3)
04:3'08"4/63.8-65.4-59.2
13.5-12.3-12.1-12.7-13.2-12.6-12.9-13.9-13.3-12.7-12.6-11.8-11.4-11.3-12.1
リンカーン(3)、ザッツザプレンティ(2)、ファストタテヤマ(5)
03:3'05"9/61.6-64.8-59.5
12.7-11.5-11.9-12.3-13.2-12.5-12.1-14.2-13.3-12.7-12.5-12.1-11.7-11.3-11.9
ダイタクバートラム(6)、コイントス(4)、ファストタテヤマ(11)
02:3'07"9/66.1-63.9-57.9
13.6-13.1-13.3-12.9-13.2-12.6-12.7-13.3-12.9-12.4-11.9-11.4-11.1-11.4-12.1
ナリタトップロード(2)、ジャングルポケット(4)、エリモブライアン(4)
01:3'02"5/59.8-63.4-59.3
13.0-11.0-11.0-12.0-12.8-12.3-12.6-13.1-13.1-12.3-12.2-11.9-11.8-11.6-11.8
ナリタトップロード(3)、エリモブライアン(8)、ホットシークレット(1)

一昨年に行ったこのレースに対する寸評を使いまわしておこうかな↓。
まあ、結局あれだ。ここの勝ち方はあくまで「オマケ」で評価は戦前に決まってる、って訳だ。
クラシック好走クラスであれば、ここでタイムが速ければスピード・遅ければ折り合いの評価(あと、当然どちらの場合でも距離適性)をプラスして本番に向かう。そんなシンプルな構図。つまり、これ単体の評価は殆ど意味がない。

・・・ですって。そーいうこと〜♪
って、このままじゃあんまりだよね。そうそう、一昨年にはこういう追記もしてたお↓。
阪神大賞典単体の評価として唯一言えるのは、「3分6秒台以内の時計勝負になった時」「テン5Fが62秒以内の底力勝負になった時」(この2つの条件は結果としては同義となる)は本番でもその序列がまず崩れない、ということ。
・・・結局今年はテンは緩いし時計も遅いし「なんとなく折り合いに関して好感」って以外は本番に繋がる要素は薄そう。即ち、ここの序列にはあんまり意味はないのでは・・・?
テンが遅く中盤もペースが上がらずの「4F勝負」ではスタミナは全く要しない流れ。休み明けの分掛かって前に出たドリパスには相当辛く、好位で折り合ったアイポッパーには絶好で差し切りは必定。「どんだけシゴいて行ってもバテない」が強みだったトウカイトリックがこんな緩い流れで折り合って最速上がりで差してきたのには大きな成長を感じた。4角前に一瞬緩んだところで出し抜くのが身上のデルタブルースが加速型ラップでは立ち遅れたのは仕方ないところか。
何れにせよ阪神大賞典組の距離適性・スタミナはそもそも全馬申し分ないだけに、G1の流れでの底力の評価には別のレースを含めた総合的な判断が必要になるだろう。あ!アイポッパーが「ゆめのりょけん」をもらったのかどうかが気になる・・・!

■ 回顧(2006年)

トウカイトリックの大逃げ、軽ハンデ、
さらに向こう正面の追い風に乗って、ゴール前の向かい風でスタミナ勝負になってしまった。
不慮の強風と、トウカイトリックのスタミナを甘く見た誤算。杞憂ではなかった。

■ 回顧(2005年)

馬 名 メモ
7 8 マイソールサウンド 118 近走では一番のデキだろうが、歩様が硬いのが気になった。好位の外。近走折り合いは付く様になってはいたし、他が走らなかった分も有るだろうが、それでもこの距離でこれだけ渋太かったのは驚き。割とデキに正直なタイプでは有るのだが、好調期間が短く、その意味ではアテにし辛い。
1 1 アイポッパー 117 キビキビ歩くタイプで、これだけでも良く感じさせる。造りもまあまあ。中段の外。この馬も折り合いに不安無いタイプで、かなりスムーズに立ち回れていたクチだが、追ってからしきりに手前を替えていて、京都程の脚が使えない。まあ、今日の相手なら勝ち切って欲しかった気もしないでも無いのだが、次走京都だけに、一回判断を留保したい。
4 4 リンカーン 117 2人曳き。+18kgは回復分だが、昨年のこのレースとほぼ同様の下見で、迫力が無い。道中はアイポッパーと前後する位置。多少行きたがるシーンが有るところにデキの無さが現れているが、それでも4角結構手応え良かっただけに、勝ち切って欲しかった。かなり不満の残る内容。
8 9 サクラセンチュリー 114 歩様もそうだが、マイソールサウンドを思うとトモが薄い。例に依って後方。折り合い面は意外に心配無い様だが、4角で置かれ掛けたのが痛い。最後はどうにか差しているが、自在性を要求される長距離戦で、こういう癖は致命傷。
3 3 ウイングランツ 112 シープスキンノーズバンド。ここへ入ると馬が足らない。今日は折り合いに専念して後方から。道中は悪くなかったが、前走の様にマクる競馬をしないとダメ。直線もインにモタれ気味だっただけに、余計に響いている。
5 5 ハイフレンドトライ 112
B8 10 ピサノクウカイ 110
2 2 エプソムボス 99
6 6 ペルフェット 95
10 7 7 テイエムイットー 91

■ 回顧(2004年)

馬 名 メモ
5 5 リンカーン 120 2人曳き。何処が悪いという訳では無いが、菊花賞時の迫力は無い。恐らく見た目通りにデキが無く、馬に余裕が無かった分だと思うのだが、道中は行きたがって仕方が無い。ただ、今日は武豊騎手の策が冴えていた。一旦先に仕掛け、ザッツザプレンティを行かせておいてこちらは改めて瞬発力を生かす競馬。決め手勝負なら当然こちらに分が有るだけに、今日は勝って当然の競馬なのだが、問題はこのデキの無さ。このデキで勝てる程GTは甘くない。
6 6 ザッツザプレンティ 118 こちらはリンカーンとは対照的に何時も通りの造り。雰囲気だけなら有馬記念以上。有馬記念の失敗を轍にして、今日は折り合いピタリ。結果としては決め手勝負でやられた形になったが、今日は武豊騎手の策にハマったし、阪神は終いに坂が有る分元々こういう競馬になり易い傾向。坂上から一気のスパートが可能な京都なら巻き返し可能。
8 8 ファストタテヤマ 117 近走タルい印象が有ったのだが、馬体締まっていたし、この馬としてはトモも張っている方。今日は何時も通りの後方待機策。まあ、各馬早目に動いてくれる展開も向いたのだが、近走の復活ムードそのままに駆けてくれた印象。勿論、上とは能力差有るが、展開ハマればこの位はやれて当然。
2 2 ナムラサンクス 116 今日は珍しく歩様が硬い。一時の非力さ感じさせていた頃を思えばこれでもマシなのだが。これも後方で脚を矯めた組。早目に仕掛けてインを突いたが、本質的に非力な分、坂で差が出てしまう。こんなモノといえばこんなモノだろう。
7 7 ヒシブリザード 116 馬だけなら上位クラス。道中は2番手から。後ろから来るザッツザプレンティに併せて動いたが、そこまで。とはいえ、ナムラサンクスとは殆ど差が無かったし、この馬としては良く駆けている。
3 3 ユウワンプラテクト 108
4 4 ゼンノスウィング 108
1 1 エリモシャルマン 107
8 9 シンコールビー 97
≫ページ先頭へ

■ 回顧(2003年)

馬 名 メモ
5 9 ダイタクバートラム 119 トモに実が入ったということで今の飛躍が有る訳だが、現3歳世代の勢いに引っ張られた印象も。本格化前のこの馬が阪神コースでしか走らなかった理由は、末脚の持続性に難があって、坂の影響で一旦タメを造ることが出来るからということになる訳だが、今日も4角でインを突いて上手くタメを造っている。まあ、本格化してこの辺の問題も大分マシになった印象だが、それでも武豊騎手が見えないところでかなりゴマカして乗っているのもまた事実。果たして天皇賞でも同じ様に上手く行くかどうか、些か懐疑的なのだが。
3 4 コイントス 117 クロフネが勝った毎日杯以来の阪神コースとなる訳だが、今日は珍しくテンションが高目。道中は好位の外。上手く折り合いもついたし、勝負処からもノーリーズンを目標に競馬はし易かった筈。とはいえ、京都に続いて阪神でもインをスクわれた。京都はともかく、阪神でインから来る馬がいたとは安藤騎手、予想だにしなかっただろう。本当にこの馬、運が無い。
3 5 ファストタテヤマ 116 菊花賞時と同じ馬体重。これで細く見えないということは、今までが太かったということなのだろう。とりあえず日経新春杯の惨敗振りは余程安田騎手に堪えた様で、今日も自分からは絶対に動かない。とにかくこの競馬が出来れば、コースは問わず堅実で、今日もあと一押しの内容。今の阪神は前が止まらないだけに、外を通っていては勝ち目が無いのだが、とはいえこの馬はこれで良い。変に小細工したところで何にもならない。
2 3 ノーリーズン 112 この馬なりの仕上がりといった印象。まだ良くなる余地が有る筈。今日は上手く流れに乗っただけに、この結果は力負けということだろうが、レース後エビが判明しているだけに、むしろ力量以上に走った印象。それでこの結果なのだから、下方修正せざるを得ない。
6 10 マイネルプレーリー 112 スカッと見せて好気配。ただ毎回述べている通り、この馬は煩ければ煩い程走る。道中は中段から。しかし、流石に3000mで気負いながら走ると辛い印象。加えて決め手の差もあるだけに。
6 11 エリモシャルマン 111
7 12 チアズブライトリー 111
8 14 トシザブイ 111
5 8 アクティブバイオ 111
10 8 15 サンライズジェガー 110 メンコ着用の効果絶大で、落ち着いていた。馬体も絞れて連勝時のデキは完全に戻った。直線全く追えず終いで競馬にならず参考外。
11 2 2 ミツアキサイレンス 109
12 4 7 ヒシミラクル 108
13 4 6 アグネスフライト 106
14 7 13 パラダイスヒルズ 103
15 1 1 シアトルリーダー 96
≫ページ先頭へ

■ 回顧(2002年)

馬 名 メモ
4 4 ナリタトップロード 122 前走同様に煩い事は煩いが、前走とは毛ヅヤが一変した印象。昔であればここまでのスローになってしまうと、引っ掛かっていた筈なのだが、途中ちょっとそういう素振りを見せただけで、スッと折り合える様になった。年齢が年齢だけに、この馬の能力が上がったとは思えないのだが、良い具合に馬が枯れてきたというべきか、能力を無駄無く競馬に使える様になってきた印象。この距離も、特に直線の壮絶な2着争いを尻目にしながらの独走振りにそういう印象を強く受けたのだが、合っているというよりは、他馬が苦にする分有利に働いているだけといったイメージ。やはり当面の相手は、同じく距離を全く苦にしないマンハッタンカフェただ一頭なのだろう。
8 8 ジャングルポケット 119 馬体が緩んでいる印象、加えて、下見に関しては何時もよりは大人しい。菊花賞よりはマシだったにせよ、ハミを噛んでしまって、力んで走っているのは事実。とにかく勝ち馬は無駄が全く無いだけに、これだけロスが有ると最後は抵抗する余力すら残っていなかったのは仕方が無い。最後は寸前でエリモブライアンを捕らえる形になったが、年度代表馬の意地というよりは、連勝式の売れ方を意識した小牧太騎手の執念。馬はともかく、戦前から周囲がアクシデント続きだっただけに、今日のところは小牧太騎手が全てチャラにしてくれただけでも良しとすべきかと。
5 5 エリモブライアン 119 前走太かった印象で、そこから−12kg。絞れたとみて良いだろう。前走は後方で捌き損ねる形になってしまっただけに、今日は前々での競馬。この馬は勿論折り合いの心配は無く、問題無くスムーズな競馬が出来ていた。最後は決め手の差としか言い様が無いのだが、一応GTホース以外は全て押さえ込んだ形で、そこはやはりステイヤーズS勝ちの実績がモノをいった印象。
3 3 ミツアキサイレンス 119 普段よりは気合を表に出していた。これもナリタトップロード同様に道中無駄な力を使わなくなった分、最近距離を苦にしなくなったし、成績が安定してきた。これも最後は決め手の差だが、川原騎手、エリモブライアンには先着したかっただろうに...。
B7 7 ボーンキング 118 イレ込みキツいが、それは何時も通り。本来はもうちょっと切れる脚が使える筈なのだが、1周目の3〜4角(下り坂)で、思い切り持って行かれたのが終いに響いてしまった印象。
1 1 アドマイヤロード 116
8 9 トシザブイ 113
6 6 キングザファクト 112
2 2 アリシバキング 109
≫ページ先頭へ

■ 回顧(2001年)

馬 名 メモ
3 3 ナリタトップロード 125 馬のシルエットは変わらないが、前走とは毛ヅヤが違う。例の3頭に引っ張って貰って、願ったり適ったりの展開。4角持ったままで気付いてみたら、後続に8馬身差。馬がこういう展開が合っていた事も有ろうが、乗り役さんが何も考えなくても良い展開だったのも事実。ちなみに走破タイム3.02.5は世界レコード。
8 11 エリモブライアン 112 仕上がる。道中掛かり気味ながらも、後方待機。その割に勝負所でも手応え良い。この距離、この頭数で、この展開だけに、道中バラバラの展開。それでも阪神だけに4角一団になり、窮屈なシーンも有ったが、セコくインを突いて2着確保。
B6 7 ホットシークレット 109 例に依ってワンペースで引っ張ってくれるタガジョーの存在は有り難い。3角から一気に来られたが、粘り込むというよりは最後までワンペース。
1 1 タガジョーノーブル 109 スタート若干後手を踏まされた様に見えたが、逃げてハナ。1000m59.8→2000m63.4→3000m59.3というペースだが、13秒台のラップを2回踏んでいる。ナリタの圧勝は変わらなかったかも知れないが、これを12秒後半に出来るともっと面白かったのでは。
5 5 イブキヤマノオー 109 ナリタトップロードをマーク。しかし、ナリタには置き去りにされた。やはり、前走はペリエマジック?
4 4 ミツアキサイレンス 109
5 6 サンエムエックス 106 デキ落ちた印象も。変に教科書通りに乗らずに、前をもうちょっと追い掛けた方が良さそうに思えるが...。
2 2 ビッグバイキング 105
7 10 パラダイスヒルズ 103
10 6 8 マックロウ 100 馬が硬くなって気配落ちた。後方から動けず。
11 7 9 メジロロンザン 100
12 8 12 トシザブイ 89
≫ページ先頭へ