1400m専用馬を狙え! |
モデル馬=ダイショウジェット
スプリント路線
開催月 | レース | 2012年 |
---|---|---|
3月 | 黒船賞(G3) | × |
4月 | 東京スプリント(G3) | × |
5月 | かきつばた記念(G3) | |
6月 | さきたま杯(G2) | |
北海道スプリントC(G3) | ||
8月 | クラスターC(G3) | |
サマーチャンピオン(G3) | ||
9月 | オーバルSP(重賞) | |
10月 | 東京盃(G2) | |
南部杯(G1) | ||
11月 | JBCスプリント(G1) | |
12月 | 兵庫ゴールドT(G3) |
【予想】
◎ナイキマドリード
○トーホウオルビス
▲ダイショウジェット
△トーホウドルチェ
△ディアーウィッシュ
さきたま杯以来3ヶ月ぶりのナイキマドリードですが、仕上がり早のタイプで出走態勢はほぼ万全。
地方を代表するスプリンターですが、距離はこの千四あたりがベストの感じ。
斤量差があるだけに過信はできないものの、地力で補えるとみました。相手はJRA勢。
【レース】
1番枠から好スタートを決めたトーホウオルビスが逃げて、抑えて2番手がトーホウドルチェは、大体予想通り。
ナイキマドリードは外から被されるのを嫌って、戸崎騎手がかなり気合をつけて外3番手を死守。
ディアーウィッシュ、ダイショウジェットは中団で、イーグルショウは後方から。
先行勢は息が入らない流れ。
手応え良く進出したダイショウジェットが、4コーナーでは早くも3番手と前を射程圏内に。
最後の直線、1頭違う脚いろで抜け出したダイショウジェットは、2着を5馬身も千切る圧勝。
ハマったとはいえ強い勝ちっぷりでした。
渋太く凌いだトーホウドルチェが2着。ナイキマドリードは一杯になり4着(同着)に終わりました。
【上位馬の寸評】
1着 ダイショウジェット
初めて地方競馬に参戦した昨年8月のサマーチャンピオンが2着。
今年はかしわ記念4着、さきたま杯4着、サマーチャンピオン3着と、コンスタントに末脚を発揮。
今回のメンバーで54キロの恵量ならチャンス十分とみていました。
この日はマイナス3キロの554キロ。超大型馬でオットリした気性。
気配的にはいつもとそう変わらず。
レースは柴山騎手が左ムチを連発で中団7、8番手から。有力先行勢を意識して、早目早目に動く姿勢。
3コーナー手前からマクって出て4コーナーでは3番手に進出。
先行勢とは手応えの差が歴然。
最後の直線もひと追い毎に脚を伸ばし、終わってみれば5馬身差の圧勝でした。
完全にハマった競馬ですが、それにしても鮮やか。
この千四が一番合っているようです。8歳とはいえ、まだまだ活躍が期待できそう。。
2着 トーホウドルチェ
最初に南関に来たのが昨年4月の船橋マリーンCで、ラヴェリータを破り1着。
ただし、細身の牝馬で非力なイメージ。脚抜きのいい軽い馬場が幸いした感じも。
それが今やと30キロ近く体が増えて、見違えるほどフックラ。
この日の気配も上々で、ベストの千四なら勝ち負けとみていました。
レースは例によって抜群のスタートセンスで飛び出し、内のトーホウオルビスに行かせて外2番手から。
これは青写真通りでしょう。
ところがこれにナイキマドリードが加わってきたので、かなりのハイペース、息が入らない流れに。
3、4コーナーで先頭に立ち、直線の入口ではナイキマドリードと併走の形。
最後の直線はダイショウジェットの独壇場で、千切られてしまいましたが、ナイキマドリードには競り勝って、面目をほどこしました。
千四ベストを再認識させるレースぶり。これもまだまだ活躍できる。
3着 ディアーウィッシュ
昨年の当レースは、ナイキマドリードと同斤の58キロで首差2着。
重い印が付いておかしくない馬ですが、前走のスパーキングサマーCが拍子抜けの8着。
好調時に比べると気配今イチ。
それとベストは千六なので、△に留めました。この日はプラス4キロの522キロ。
大体が大人しい馬で、パドックを周回する姿はいつも通り。漠然とした言い方ですが、今ひとつピンと来ませんでした。
レースは今野騎手が気合をつけて内6番手から。ペースが速いので、この馬としてはやや置かれ気味。
それでも上がりがかかる競馬に乗じて、外からジリジリ差を詰めて3着。
無理して前を追わなかったのが幸いしたにしても、この形でソコソコ頑張れたのは、次に繋がりそうです。
4着同着 トーホウオルビス
JRAでの重賞経験は3回で11、14、13着。
このメンバーに入ると格落ちの存在ですが、抜群のスタートダッシュがウリで、浦和の千四は向きそう。
1番枠から逃げるとみれば、侮れない存在でした。この日はマイナス8キロの506キロ。
これは輸送減りした分か。体はキッチリ仕上がっているし、落ち着きもあり好気配。
レースは好スタートから浜中騎手が気合をつけてハナを主張。
ただしトーホウドルチェ、ナイキマドリードのジカ付けを食って、全く息が入らない流れ。
3、4コーナーではトーホウドルチェに交わされて4番手まで後退。
そう大バテしたわけではありませんが、挽回する余力はなく、流れ込んでの4着同着がやっとでした。
もう少し楽に逃げられればという気もしますが、やはり重賞メンバーに入ると荷が重いか…。
4着同着 ナイキマドリード
JBCスプリント2着も含め、昨年下半期の活躍ぶりは、今さら説明する必要なし。
南関屈指のスプリンターですが、意外に距離の融通が利くのがこの馬の非凡なところ。
前走のさきたま杯の勝ちっぷりからも千四は大歓迎。
仕上がりもいいので、問題は斤量差でした。この日はプラス3キロの482キロ。
以前に比べるとあまり気合を表に出さなくなりましたが、馬体の張り、毛ヅヤともに上々で、好仕上がりと判断。
レースはトーホウ2頭に続く外3番手。
これは予定通りでしょうが、外枠のキングスゾーン、バロズハートもガンガン行く構えで、これに被されるのを嫌い、かなり脚を使って先行する破目に。
そして勝負処からマクって出て当然ながら勝ちに行く競馬。
諸々無理がたたり、最後の直線はまるで伸びませんでした。
あとはやはり斤量差も微妙に響いたか…。次走は改めて注目。