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2009年10月18日(日)

■ 作戦

【秋華賞〜男の解の公式】

今年のローズS「だけ」好走組はヤバイ。別路線のアガリ馬が狙いか。

春のクラシックは、仕上がりの早い馬が勝つ。
しかしクラシックで活躍した牝馬は、秋のここに来てアガリ馬にやられる。
そしてトリッキーな京都内回りというコースが波乱傾向の一因となるレースだ。
4コーナーでの位置取りが鍵で、長くいい脚が使えないと廻れない4コーナーは鬼門になる馬が多い。
2008年の3連単1000万馬券もその例に漏れない。
ローズS組が多いのが目立つのは、ここをステップにする馬が多いだけで、それが目立つだけだ。
ウオッカ、ダイワスカーレット、スティルインラブ、メジロラモーヌなどの強豪がいる場合は例外だが、
(それでもウオッカは1番人気で3着に破れ、ベッラレイアは4着に破れた。)
成長の早い牝馬なら秋のG1はアガリ馬を狙うのが馬券妙味。


■ 近走の時計比較

馬名 ZI(前走内容) 1前 2前 3前 4前 5前 6前 7前 8前 9前 10前 11前 12前 13前 14前
アイアムカミノマゴ 94 105 104 96 92 91 93 98 71 84
イイデエース 92 106 92 95 93 79 94 81 70 73 77 57 78 81
クーデグレイス 113 112 103 94 93 91 87 84 78 80 74
ジェルミナル 105 103 108 106 96 95 87 91 82 81
ダイアナバローズ 98 100 9着 99 94 89 79 71 80 74
デリキットピース 94 92 99 99 83
ハシッテホシーノ 108 100 98 98 92 82 76
パールシャドウ 111 103 101 83 91 85 91 88
ブエナビスタ 128 115 113 109 102 98 86 81
ブロードストリート 121 114 105 100 97 97 94 82
ホクトグレイン 105 99 94 60 90 83 除外 74 80 77 75 71 79 80 68
ミクロコスモス 113 109 101 90 88 95 93 92 85
モルガナイト 113 103 97 86 93 81
ラインドリーム 107 99 92 83 82 74
レッドディザイア 130 114 113 108 94 82
ワイドサファイア 101 105 除外 98 97 94 89 89 84
ワンカラット 94 104 101 105 98 83 90 84 83 84
ヴィーヴァヴォドカ 87 87 94 94 97 76 80 75

■ ローズS組の取捨 → 阪神大賞典パターンか?

1着 ブロードストリート 1.44.7 レコード
2着 レッドディザイア 1.44.7
3着 クーデグレイス 1.44.9
12.4-10.9-11.2-11.8-11.8-11.4-11.4-11.6-12.2

今年のローズSはレコード決着になった。しかもラップを見ると全馬息の入らないキツイ展開。
この時計は07年のローズSと比較してもかなり速いペースだ。

1着 ダイワスカーレット 1.46.1
2着 ベッラレイア 1.46.2
3着 レインダンス 1.46.3
12.9-11.1-11.6-12.4-12.4-12.1-11.2-11.0-11.4

このときの勝ち馬は去年の有馬記念馬ダイワスカーレットで、
今年のローズSはダイワスカーレットが勝ったローズSよりかなり速い時計。
馬場差があって時計の速い馬場だったにせよ、レコード決着の上にペースがキツすぎる。
ローズSの勝ち時計は、翌日の古馬1600万クラスの西宮Sの時計よりも速い。

西宮S 阪神1800m・外
1着 ナムラクレセント 1.44.8 →次走毎日王冠4着(1着カンパニー・2着ウオッカ)
2着 スマートギア 1.44.8 →次走京都大賞典2着(1着オウケンブルースリ)
3着 メイショウベルーガ 1.45.3

これと比較してもローズSの時計は、ちょっと走りすぎだろ。

今年の阪神大賞典は重馬場の阪神コースを3000mも走る激戦で、多くの馬がこのレースでの消耗の反動が出た。
阪神大賞典の好走馬→掲示板組はすべて次走惨敗。
アサクサ・スクリーンヒーローは1・2番人気を裏切り、
かろうじて自己条件にもどって4着を確保したナムラクレセントでも1番人気を裏切っている。

1着 アサクサキングス →次走天皇賞・春 1番人気9着
2着 ヒカルカザブエ →次走天皇賞・春 7番人気7着
3着 ナムラクレセント →次走メルボルンT 1番人気4着
4着 スクリーンヒーロー →次走天皇賞・春 2番人気14着
5着 トウカイトリック →次走天皇賞・春 15番人気6着

天皇賞後のジョッキーのコメントも「阪神大賞典の反動」というものが目立った。

次に2007年のフェブラリーSだが、これも時計の速い決着になった激戦で、

1着 サンライズバッカス →次走かしわ記念 2番人気5着
2着 ブルーコンコルド →次走かしわ記念 2番人気2着
3着 ビッググラス →次走マーチS 1番人気9着
4着 カフェオリンポス →次走オアシスS 2番人気8着
5着 フィールドルージュ →次走大沼S 1番人気1着

1番人気サンライズバッカス、単発で激走したビッググラス、カフェオリンポスにはモロ反動が出て次走は悉く人気を裏切った。
ブルーコンコルド、フィールドルージュはもともと力があるので、
反動があったかもしれないが、結果からみると大きくはなかった。

というわけで、ローズSの超ペースに巻き込まれた掲示板組は、半端人気を背負うのに、かなりの危険、ということになる。

1着 ブロードストリート 1.44.7 7-8 →超ペースの渦中、ローズSがピーク、反動が出る可能性大
2着 レッドディザイア 1.44.7 11-12 →微妙
3着 クーデグレイス 1.44.9 2-2 →超ペースの渦中、ローズSがピーク、反動が出る可能性大
4着 ミクロコスモス 1.45.2 15-10 →微妙
5着 ボンバルリーナ 1.45.4 11-12 →微妙
6着 チャームポット 1.45.5 3-3 →超ペースの渦中、ちょっとヤバイ
7着 イイデエース 1.45.5 5-5 →超ペースの渦中、ちょっとヤバイ

特にクーデグレイスはややムラっ気のあるトニービンの血が入っていて
激走→凡走の振幅も大きく、人気サイドでも裏切る可能性がある。
後方からの競馬で息の入らない流れとは関係なく、
自分のペースで走ったレッドディザイア、ミクロコスモスはもともと力のある馬なので
ペースに巻き込まれていなければ本番でも好走できるだろう。
オークス3着のジェルミナルはローズS惨敗(11着)は、ここが叩きと考えれば、巻き返しが期待できる。

この話には続きがあって、秋華賞除外になったチャームポットが出走した土曜の京都の特別戦。

10月17日(土) 堀川特別 京都9R 芝1800m・外回り

1着 ヒカルアマランサス 1.45.9 →ローズS16着→堀川特別2番人気1着
8着 チャームポット 1.46.8 →ローズS4着→堀川特別1番人気8着

ローズSとまるで逆の結果…やっぱ反動ってこわいな…。
だからむしろローズS組は下位の着順の馬のほうが「買い」かも。
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■ 京都11R 秋華賞

≫出馬表

ブエナビスタ、3冠絶望論 & ローズS「だけ」好走組いらねえ

◎モルガナイト
アグネスデジタル 母父サンデーサイレンス
まだ5戦しか使っておらず、大きな伸びシロが期待できる。
直線が広くトリッキーな京都内回りコースはおそらく器用なアグネスデジタル産駒にピッタリ合う。
新馬戦はこの条件で勝っている。
アグネスデジタル産駒という点だけみれば、2000mはギリギリといえるが、
札幌記念でブエナビスタを負かしたのはアグネスデジタル産駒のヤマニンキングリー。このときも2000m。
ヤマニンキングリーの配合は父アグネスデジタル×母父サンデーサイレンスでモルガナイトと同じ配合。
このことを踏まえれば2000mはこなせる範囲だろう。
母父サンデーサイレンスの配合では他にグランプリエンゼルがいる。グランプリエンゼルは3歳で古馬重賞(函館SS)を制している。
また、牝系は超一流の底力を持つキャサリーンパーは仏G3プシケ賞の2着馬で、産駒アロンダイトはG1(JCD)を勝っている。
アイルランドオークスを勝っている馬も牝系にいる。4代母の産駒エスプリデュノールはジャパンカップ3着馬。
アグネスデジタルの器用さ、引き出しの多さもウリだが、牝系の底力(格)では他馬に全くヒケを取っていない。
前走の特別勝ちは軽ハンデとはいえ古馬を一蹴して、この日開催の阪神2000m最速タイム1.59.2。
このタイムはG3朝日CC2.00.0(稍重)よりも0秒8速い。この夕月特別のラップ構成は
12.4-10.6-12.1-11.8-11.9-12.2-12.4-12.4-11.8-11.6
前半が速く、後半に息の入る流れ、アガリが11秒台2連発。
前半が速いのにこのアガリが使えるのは心強い。
しかも僅差でなく圧勝だからまだ上が見込める。緩急の流れを正攻法の競馬で差し切った価値の高さ。
その前はレコード勝ちしているわけだから時計決着は歓迎のタイプ。
だから「時計が速くても速いアガリが使え、中団から前目でレースを展開できる」この馬が、
牝馬「現在」実力bPレッドディザイアの相手とみた。
ローズS好走組を嫌って1000万勝ち馬に注目するというテーマにも沿う。
天下の音無厩舎、仕上げに抜かりなし!とみたぜ。ブエナの松田博厩舎、ミクロの角居厩舎より上だぜ。
リーディングトレーナー
1 藤沢和雄 美浦 58 4 池江泰郎 栗東 68 7 加藤征弘 美浦 44
2 音無秀孝 栗東 55 5 安田隆行 栗東 56 8 池江泰寿 栗東 40
3 矢作芳人 栗東 48 6 角居勝彦 栗東 45 9 松田博資 栗東 63

○レッドディザイア
マンハッタンカフェ 母父Caerleon
春はあまり強い調教をやってこなかったのに、クラシックの頂点(ブエナビスタ)に一番近い位置にいた馬。
前走ローズS時はオークス時より+10キロと成長分を入れてもやや緩いつくりでの出走、それでも超ペースのなか2着まで追い込んだ。
この秋は調教パターンを変えて弱点(手前を変える練習)の克服に努めた。
1週前がCW6F81.6秒、ラスト1F11.6秒とコースでビシッとやり、
更に今回は最終追いで栗坂50.2秒と2週続けてほぼマックスの調教を敢行。
完全に勝負の調教。これだけ強い稽古ができるならば、ローズSの反動もなかったものと見ての印。
あの超ハイレベルローズSを追い込んで2着、続けて秋華賞を勝ち負けで終えたら、もしかしたら超大物の証かもしれない。
マンハッタンカフェの産駒なのでは距離延長も良く、時期的にも走り頃。
ただ、ミッキー松永が好調整をアピールしすぎで、マークの対象になりやすいのがどうか。
母父がブエナビスタと同じで、因縁の対決が見ものだが、ブエナばかりに気を取られていると足元を掬われかねない。 

▲ワンカラット
ファルブラヴ 母父Pistolet Bleu
ファルブラヴ産駒に早熟の匂いを感じてしまうのは気のせいか。
ファンタジーS2着、フィリーズレビュー1着、桜花賞4着、NHKマイル6着までがピークとみるか。
そもそもNHKマイルを選んだのは「距離」がネックだったんでは?それでも「牡馬相手G1挑戦したのはこいつだけ」
究極の新馬戦といわれた京都芝1800m、ブエナビスタでさえ、牡馬相手には敵わなかった。
この新馬戦は1着アンライバルド・2着リーチザクラウン・3着ブエナビスタ。
3歳世代の牡馬のレベルは牝馬より高い。レベルの高い牡馬相手G1で6着ならば評価していいだろう。
朝日CC2着のブレイクランアウトには先着してるんだし。
NHKマイル3着のグランプリエンゼルは函館SSを勝ち、キーンランドカップも古馬相手に3着と好走。
つまりレベルの高いG1での経験値の高さがこの馬のウリ。
ファルブラヴ産駒は早熟のマイラーというイメージからだろうが、まだ底が割れていない。
とくに、母系にスタミナ血統を持つワンカラットは、2000mこそ本領発揮の場所かもしれない。
父父が同じポップロックのイメージを持ってこの馬を見ればいいのだ。
こいつは母系にスタミナの補完がある上に、母系にも父系にもリボー血脈を持っているので、重賞で爆発する可能性がある。
ファルブラヴ自身のジャパンカップ勝ちはシンボリクリスエスの猛追を凌ぎきっての壮絶なものだった。
フェアリーキング系特有の単なる快速マイラーは仮の姿かもしれない。
すでに賞金は足りてて急仕上げだったし、あんな展開のローズSは、マトモに走るだけ損。完全に叩き。
そのわりには人気がなさすぎ、坂路調教の時計は出ていないが、本数は多い。
藤岡健一厩舎の一番の期待馬でもある。鞍上は当然息子の藤岡佑介を乗せる。
藤岡厩舎の管理馬の獲得賞金多い順
1位 タマモサポート 5650万
2位 ワンカラット 3600万
3位 エーシンエフダンズ 2450万
4位 アグネストカチ 1550万
3着の残り目を狙う。

△ヴィーヴァヴォドカ
ダンスインザダーク 母父トウカイテイオー
逃げてナンボ、京都で新味発揮?
そもそも人気しずらいタイプ、ブービー人気妙味込みで大逃げ一発、残り目を警戒。
菊花賞タイプのダンスインザダークなら距離延長は歓迎で2000もOK、距離ロスなく立ち回れる強みもある。
ダンス産駒はムードインディゴ、レインダンスと2年連続連対実績があるから京都2000内回り適性はあるのだ。
紫苑Sは途中でヤーメタ!、レース放棄だから、能力を100%発揮したわけではない。
「今後のことを考えてハナに行かない」宣言もアテにはできない。やっぱ「行ってナンボ」の馬だろ。
男・村田一誠の勝負根性も伊達じゃないぜ…
腐っても重賞勝ち馬、母父トウカイテイオーならばG1で大爆発か?

△ワイドサファイア
アグネスタキオン 母父ノーザンテースト
ローズSが岩田康誠の「ヤラズ」だとすると、去年のブラックエンブレムの再現がある。
調教内容をみても栗東坂路51.8は時計的にいい。調子は上向きだろう。
京都コースにもそれなりの実績、2000mにもそれなりの実績。
それでもエルフィンSはレッドディザイアの同タイム2着だ。
毎日杯は牡馬相手、フローラSは2000mがやや長かったか。
すべて「それなり」で2000mが微妙だが、怖いのが岩田の腕っ節。去年の秋華賞、ブラックエンブレムを勝たせたのは岩田の腕一本だ。
外枠不利といわれるコースだが、もまれ弱いので外枠はこの馬にとってベスト。
藤原英昭厩舎3頭出しの最人気薄だな。

△ダイアナバローズ
シンボリクリスエス 母父Shirley Heights
今年の紫苑Sはかなりの低レベル。勝ち時計も1000万クラスに及ばない。
この時期の牝馬G1を狙う馬は上積みを見込めない場合を除いて1000万クラス程度はらくらくクリアしておきたいところ。
新馬から結果を出す新堀クリスエスの仔では大きな上積みは見込みにくい。
例年通りメンバーも揃わず、権利だけ取る1戦だったと考えればこのレースを吟味する価値はあまりない。
それでも人気薄を覆して勝っている点はそれなりに評価するとして、
先週は栗坂52秒台でアガリ11.9。坂路でラップ11秒台を出したのはモルガ、レッド、ダイアナの3頭だけ。
関東オークスはナイターで物見をしてマトモに走ってない9着。
調子とG1に強い角田の勝負騎乗も期待を上乗せする。

△パールシャドウ
クロフネ 母父ウッドマン
ルスツ特別は直線の短い札幌を古馬相手に、軽ハンデとはいえローズS3着のクーデグレイスを差し切ったのはなかなか。
その前がローズS4着のミクロコスモス相手に逃げねばった同タイムの2着。
すでに古馬1000万クラス以上の力はあるだろう。ローズS組に遜色なし。
ただし時計的な評価は低く、高速京都への対応力があるかどうかわからない。
クロフネ×ウッドマンの配合ならばどちらかというとダート血統だが、芝の2000mの時計決着に対応できるかどうかが鍵。
芝なら短距離がよさそうだしな。スリープレスナイトのイメージで。
手塚厩舎の2頭出しの人気薄ってとこが注目か。

△デリキットピース
ホワイトマズル 母父サンデーサイレンス
先週は栗坂51.7秒というレッドディザイアに次ぐ好タイム。
スタートがいいので、内外関係なく先団の競馬をするだろう。
紫苑Sの惨敗は展開も不利だったので無視していいだろう。
ムラ傾向がある血統なので、惨敗で消耗しなかったあとの一発を警戒しよう。
まあヨシトミ先生では大きな期待はできないが。

△ジェルミナル
アグネスタキオン 母父Double Bed
この馬はストライドがデカイので小回り向きではないだろう。
稽古もまずまずの時計、叩いて上昇は必至だが今回は相手が悪い。
所詮トライアルに過ぎないローズSを叩きと割り切って、マトモに走らなかったのはいいが、
叩き2戦目の変わり身?そんなんアテにならんだろ。春とはメンバーが違うんだから。
こいつを拾うくらいなら、桜花賞はジェルミナルと0.1秒差4着で、果敢に牡馬G1・NHKマイルに挑戦して6着に粘ったワンカラットの方がいい。
春のG1は仕上がりの早さ勝負だが秋はわけが違う。
しかも内枠が欲しかったのにこの枠は凶。
それでも怪しい人気被ってるブロードストリートよりかは上積みがありそうではあるので、
坂路調教でいい時計が出てたからおさえとくか。ローズSでの反動もなさそう、デキには問題もない。
その分の△で。せっかくブエナが飛んでくれるんだから、3連単をしっかし取らないともったいない。

△ブエナビスタ
スペシャルウィーク 母父Caerleon
2冠ブエナビスタは秋華賞を取りこぼす可能性が高い。
★ブエナビス太の弱点
 1)スペシャルウイーク産駒は成長が早い分、頭打ちになる
 2)後方一手の馬は展開が常に敵。京都内回り2000mは大外一気が利かない。
現に菊花賞トライアルでスペシャル産駒の立直ザクラウン(ダービー2着)が負けたではないか!
札幌記念の敗北は展開の綾。直線の極端に短い札幌で2段ギアの最速アガリを駆使しての負けならなお強しとの話もあるが…
初の古馬相手とはいえ、52キロの恵量でヤマニンキングリーに負けるようでは不満。
現にアドマイヤムーンは勝ちきっているだろ?
凱旋門断念も見込んだ成長が見られなかったため。凱旋門はレーティングの高い馬もいて、勝てないと踏んだのだろう。
そしてまた直線の短い京都内回り。アンカツマジックでどこまで?
3コーナーから4コーナーまでの間はスピードも乗り、かなり早めから仕掛けなければならない。
これが鬼門。長くいい脚が使えるタイプでもない。しかも包まれる内も最悪だ。
回復に時間のかかる蟻洞発症で調整に狂いが生じたのも気になる。ツメには蟻洞の治療痕がまだ残っている。
桜花賞時が負荷もかけた良い内容だったのに比べて負荷が軽い調教となってしまっている。
坂路でもまったくいい時計が出ていない。春のパフォーマンスを期待するにはちょっと厳しい。
ブエナビスタに絶望の逆風が吹いている。良くて3着!3連単狙いでなければ消し!

ホクトグレイン
アグネスデジタル 母父サツカーボーイ
未勝利脱出に手間取りすぎ、大きな上積みも見込みにくい。
習志野特別のタイムこそ紫苑Sより速いが、前走も逃げ馬がつぶれた雪崩れ込みの勝利で、速い脚も使えず評価低い。
サッカーボーイの一発はこわいけど、手が出ない。

ミクロコスモス
ネオユニヴァース 母父Marquetry
抜け出す脚の速さは出色のものだが、2000mは長い?フローラS惨敗ではちょっと手を出しにくい。
クラシックから縁遠くなった武豊、折り合い難しい若駒をG1で御せるかは疑問。
未だにヤネ人気被る馬ならば、鞍上込みで消し。
ネオユニヴァースこそ早熟血統だし、長くいい脚が使えないのがネック。
4角だけで捲くるのは位置取りに注文がつきすぎる。

ラインドリーム
スペシャルウィーク 母父カーネギー
紫苑Sの2着はメンバー低調、1000万クラスに劣るタイムの緩いペースでのダラダラなだれ込みで評価に値しない。
12.2-10.7-12.2-12.2-12.7-12.1-12.2-12.0-12.0-12.1
こんな12秒台連発のラップで2着に追い込んできても、1000万クラスで古馬相手に戦ってきた猛者には敵わないだろう。
紫苑Sは500万クラス〜1000万クラス程度の評価。

イイデエース
スペシャルウィーク 母父ウッドマン
もともと未勝利をダラダラと抜け出せずに走ってきた馬、
ここでローズSに来て一気にパフォーマンスを上げたわけだから、反動がデカそう。
現に秋山の本番での馬の選択もモルガナイトになっているし、乗り逃げっぽいだろ。

クーデグレイス
ホワイトマズル 母父トニービン
ややムラっ気のあるトニービンの血が入っていて
激走→凡走の振幅も大きく、超ペースのローズSを先団の競馬で消耗も激しく、
半端な人気サイドでも裏切る可能性が高い。
直前の栗東入りも凶。激走の反動のためか調整不足。
1本だけ速い時計(坂路53.5秒)が出てはいるものの、マトモな追いきりが出来てない。

ブロードストリート
アグネスタキオン 母父コジーン
ローズSのパフォーマンスは高いが、全く息の入らない流れを全力で勝ちに行ったのは賞金加算が目的なので仕方ない。
前述の通りマックスのレースをしてしまい、消耗が気になるところ。
トライアルでピークに仕上げてしまった功罪。今回はG1。よほど本番でうまく調整ができないと、勝てる相手ではない。
スピード適性の高さは評価するものの、坂路調教で強い追いきりが出来たのはたったの1本。
これはトライアル仕様に仕上げざるをえなかった反動とみていいだろう。
反動さえなければ上積みはあるかもしれないが、内外の差「だけ」で勝ったローズSを考えると、
レッドディザイアとの力量差を凌駕するまではどうか。
ならば思い切って消し、が強い勝負。

アイアムカミノマゴ
アグネスタキオン 母父Danzig Connection
フィリーズレビューはワンカラットの2着。
桜花賞もそれなり、ローズSもトライアルとしてはそれなり、あとはアグネスタキオンの2000m適性がどんだけのものかだな。
調教の本数はこなしてるが、いい時計がひとつもないので、まあ、いらないか。
アグネスタキオンならもっと早くに結果を出しておいてほしいところ。
内でロスなく…って外枠じゃん。内取れなかったらダメってことか?

ハシッテホシーノ
アグネスタキオン 母父Highest Honor
三面川特別のアガリ33秒はかなり速いが、中盤ラップが13秒台2連発で超緩いヨーイドンの競馬で軽ハンデが生きただけだ。
13.0-11.9-12.4-13.7-13.0-11.7-11.3-10.2-11.8
タイムは1000万クラスと比較しても500万クラスと比較しても物足りない、調教内容をみても物足りない。
つまり大きな成長はなかったと片付けよう。

京都内回り2000mは独特のコースなので、傾向をおさえておきたい。
1コーナーまで距離が短いので、先行勢はここでややスタミナをロスするが、
そのあとは3コーナーののぼり坂まで必然的にペースは上がらないので息が入れられて、先行馬のスタミナは±ゼロと考えていいだろう。
また、坂を下るところでは隊列は縦長であまり変わらないまま加速していき、4コーナーで馬群は密集。
4コーナーで先団にいる馬が圧倒的有利、内に包まれて抜け出せない馬が圧倒的不利、外を廻す馬も距離ロスの分不利。
前半スロー、後半からペースが上がる。メンバーも揃っているので時計の速い決着になると読む。

16.モルガナイト 秋山真一郎 6番人気
5.レッドディザイア 四位洋文 2番人気
11.ワンカラット 藤岡佑介 15番人気
2.3.6.7.14.17.18

3連単ボックス ◎○▲ 各100円(6点)
馬単ボックス ◎○▲ 各200円(6点)
3連単軸2頭マルチ ◎○→他 各100円(48点)

計 6600円


≫結果

ノーテンだ。。

1着 5.レッドディザイア 四位洋文 2番人気
2着 12.ブロードストリート 男・藤田 3番人気
3着 3.ブエナビスタ アンカツ 1番人気 2→3着降着

アンカツマジックだな…降着になったのも含めて。

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