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東京競馬場

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東京芝1400m 東京芝1600m 東京芝1800m 東京芝2000m 東京芝2300m 東京芝2400m 東京芝2500m 東京芝2600m 東京芝3400m

■ 特徴

 2003年にリニューアルした東京競馬場。
 ゴール位置の移動などにより芝では直線が約526m、ダートは502mと延長され直線での攻防がより一層ハードなものになった。
 特にダートコースの直線が大幅に長くなった印象を受けるコースでそれぞれの距離によって狙う馬の脚質が異なってくるコースともいえる。
 芝コースも26mほど直線が延長されたことにより、想像以上にゴール前での入れ替わりに影響を与えることとなった。
 コーナーの平均半径の大きさは芝・ダートともに全競馬場中、阪神に次いで2位の大回りコース。コーナーの中間部分でカーブが最も緩くなっている。
 緩いカーブから一気にキツイカーブに入るので、ここでコーナリングの巧拙が問われることになる。
 それぞれ距離によっての特徴があるのでシッカリと把握して狙いを定めたい競馬場だ。


やっぱり府中はコーナーで外を回す馬は直線で余力不足になりますね

 直線が長いから外回しの差しでも届きそうなイメージのある競馬場なんですが、実際には4角で外を振るとどうしても届ききれずに終わるケースの多い所です。

 それは芝、ダート問わずにいえることで、先行だろうと差しだろうと基本は内側を通してこれる馬、内側を差してこれる馬が有利です。その際にやはり重要なのは騎手も1つの要素になると思います。

 大丈夫だろうと、、、信じてみた蛯名でしたが、案の定というか想像以上にアホみたいな外回しを連発させていましたので、やはり怖い騎手です。中山ならばそれくらいの捲くりでも最後まで残すことができるんですが、東京の大回りなコーナーと直線の長さではどうしても直線での余力不足に繋がってしまいます。

 その一方で上手く内を選んで乗ってくるのが勝春や典弘とかです。短距離で前に行けそうな馬ならば善臣も比較的上手く乗るコースです。善臣の場合は特別以外の短距離ダートで逃げ・先行馬なんかは良く結果を出してくるタイプなので注意しないといけないかなと思います。


  ダートのレースがこの時期ですので圧倒的に多いですが、芝でもダートでも見ていても分かるように、4コーナーで大きく外に回すとどうしても最後までもたないのがこのコースの特徴です。特に4コーナーで少しでも良い位置をキープしようと捲くり上がっていく馬というのは残り200mくらいの所でエンストしたかのように失速してしまいます。

 位置取りが悪くても内でジックリと溜めていた馬というのが比較的後方でも伸びて来やすいコースです。ずっと後方にいたのに気づいたら内で真ん中くらいにいる馬とかもあります。それは他の馬が外を回していくので、内で我慢していたら自然と位置取りが上がっているような感じです。

 さて、東京といえば直線が長いのでついつい差し馬に目が行ってしまうかもしれませんが、なんやかんやで基本は前に有利な競馬場です。


 ダート1600くらいからは差しが頻繁に絡んできますが、実は差して来ているのではなくて、前がただ垂れてきているだけのレースも少なくありません。1600には短距離からの馬も多く出走してきますので、1200mとかでスピード一辺倒のような馬が飛ばして行き、東京の坂あたりでバテてしまって結果的に差し馬が伸びているように感じるだけの事があります。

 つまり、力を十分に発揮できる競馬場なのでスピードだけで何とか押し切ってしまおうというような誤魔化しが利き辛い状態となるので、シッカリとした持続脚をもった、内前で競馬をできる馬がどの距離でも理想の脚質といえます。

 ダート1300や1400を使ってくる馬では、中山などの1200mで通過順位が5,4→2着 とか6,3→2着 など先団くらいで競馬ができていて、なおかつ4角の位置取りよりも着順が上にキープできている馬というのは3コーナーから少しずつ動きながらも持続して最後まで脚を使えているという事にもなるので、東京の長い直線でも最後まで持続した脚を使えると判断できる目安の1つになります。

 それを踏まえつつ内枠、もしくは4角で内に着けられる展開が想像できる先行勢を狙うと馬券的にもアプローチしやすくなってきます。ただし、オープンやら重賞やらになると前半のペースが異常に速くなることがあるので、主流となる下級条件でキッチリと摘む競馬が理想です。^^

内を突く、内で溜めるという意味では、善臣、典弘、勝春、内田博、外人、などが内枠で好位に着けれそうなときは上手く乗ってくるケースが目に付きますね。 東京で逃がしたら上手いという印象を持っているのは吉田豊かな、、、ただの印象ですけど。(^^ゞ しかもどっちかというと芝ですけど…。


東京というと直線が長いというイメージが圧倒すると思います。

 直線が長い=後方脚質有利

 と思われがちですが、一概にそうとも言えません。位置取りではなく、脚の使い方に着目してもらうと馬券的に有効です。小回りのコースであると、追い出してから一瞬でトップスピードに乗れるようなタイプの馬が成績を残しやすいですが、東京コースでは一瞬の脚よりも長くジリジリとでも伸び続ける事が出来る馬に有利なコースと考えています。


 つまり、位置取りが後方な差し馬ではなく、位置取り的な問題よりも瞬発力、持続力といった問題に比重を置くと理想です。むしろ位置取りでいうならば前に行ける馬の方が断然に有利です。前に行けて持続した長い脚を使える馬に有利なコースです。しかし、人気をするのは差し馬になりますので、馬券的には予想外の美味しいオッズに出会えることもしばしばあります。


 基本的に外を大きく回すとロスの大きいコース形態ですので、仮に差し馬を狙うにしても外を回す馬ではなく内で溜めれるような差し馬を狙うのが東京コースを考える上での基本と据えています。そういった中で、積極的に外を回したがる騎手、内で溜めたがる騎手という性格というのも展開を考える上で1つの目安となってくるのは間違いないでしょう。


東京競馬の狙い方

 中山開催ではそれなりに当たっていて、東京開催で全くと言っていほど成果がでないと言うことで、一番考えられる事は直線の長さを気にしすぎだと言う事です。
直線が長くなるから差しに向くというのは安易過ぎる考え方で、しかしついついそのように考えてしまいがちな部分でもあると思います。

 中山のような小回りなコースと東京のような広いコースでは位置取りの差が大きく生じるのではなく、脚の使い方が大きなポイントになってくると思います。
例えば、先行することに有利か追い込むことに有利かと言うのは中山でも東京でも展開や馬場の影響によって大きく変化することだと思います。なので、かりに中山で前に有利な流れと判断できるようなレースであれば、当然ながら東京でも前に有利な流れであることには違いありません。
しかし、このように直線の長さを意識しすぎるとついつい後方脚質の馬から狙ってみたりして、調子が狂ってしまうんだと思います。(^^ゞ

 なのでペースによる位置取りの差は中山でも東京でも基本的には同じだと考えています。
しかし、先述したように脚の使い方が大きなポイントになると思っています。脚の使い方とは2つに分けて考えてしまうと、一瞬の切れ味タイプと長くジリジリと伸びれるタイプです。これは先行馬でも差し馬でも同じ事がいえます。(^-^)

 例えば中山では前者の一瞬の切れ味タイプがどちらかといえば向く傾向にあります。
展開面もあるので一概に全てとは言えませんが、想像してもらうと分かりますが、中山では一瞬の切れ味タイプの馬が、直線でビュッと一瞬伸びて、先頭に立ったところがゴールとなります。
例えば持続して長く脚が使える逃げ馬タイプの馬がまだ最後までジリジリと伸びているのにゴール前でちょっと交わされた所がゴールになってしまいます。
しかし、直線の長い東京だと、このパターンで一瞬抜かれたとしても、一瞬の切れ味タイプの馬はビュッと伸びてピタッっと減速するので、最後までジリジリと伸びている逃げ馬にもう一度差し返される可能性が高くなると言う事です。

 これはたまたま逃げ馬と先行馬に着目した例ですが、あとは馬場と展開によって、どの脚質を狙っていくかというのは中山を考える時と変わりません。差し馬に有利な展開であれば、同じ差し馬でも一瞬の切れ味タイプと持続して長く脚を使えるタイプでは同じ能力ならば後者を選びます。

 これは芝でもダートでも同じ事が言えますが、これからだと芝は少しずつ内の馬場が悪くなっていくので、ペース以外に良い馬場を通した馬というのが浮上してくるため、露骨な結果としてはダートの先行馬狙いで持続する脚を使えるタイプが一番狙いやすい所です。(^^ゞ

 中山よりも東京の方が向くタイプとして一例を挙げるならば、中山のダートでは中団から捲くるような競馬をしなくては前に届かなかったような馬は東京に替わる事で比較的レースをしやすくなります。
もちろんペースも考えて位置取りの適正を視野に入れてあげなくてはなりませんが、中山で捲くるように脚を使って最後まで垂れていないものの、先行勢に追いつけなかったような馬は100%ではありませんが、基本的に長く脚が使えるタイプとも判断できます。
切れる脚が使えないために、中山では早めに動くしか結果を残せなかっただけで、しかも一瞬の切れ味タイプの馬までは捕まえ切れない結果が続いていたならばなおさらです。(^-^) 
ただし、中山で蛯名が騎乗して捲くっていたような馬は脚のタイプに関係なく捲くる人なので注意しなくてはなりません。

 先行馬のジリジリ伸びる馬の判断の仕方は文章で説明するのはちょっと難しいんですが、中山の時のレース結果などをみて、どういう馬に差されて敗退しているか、またどこまで粘り込めているかという点を結果から見ているとだいたいは把握できます。(^^ゞ 
あとはコメントにも一部脚のタイプを書き残している馬もあるので、そういう所をうまく使ってもらうと東京コースを特に苦手とすることはなくなるんじゃないかと思います。むしろ東京の方がハッキリとすることが多いので、馬単の頭流しとかで狙いやすくなることも多々あります。

 芝のレースで穴をあけそうなタイプにちょっと触れておくと、過去に芝で十分に走れる経験がある馬で、前走はダートの逃げや先行をしていてそれなりに粘り込んでいるタイプの馬は穴候補になるかと思います。
3連複などで買うときに、そのような馬がいたならばちょっと押さえてみるのもよいのではないでしょうか。



東京開催に向けて

 東京はコースの改修が行われてから着順がハッキリとしやすくなったように感じます。例えば中山では連軸候補までに挙げられる馬が多いのに対して、東京だと単軸候補が分かりやすくなります。これは直線が延びたことによってゴール直前で改修前までは届かなかった馬がギリギリ届く傾向にあるからだと思います。そういう意味では今後発売される3連単は特に東京では有効に使えるかもしれませんね。(^-^)

 さて、東京コースのポイントは馬の「脚」にあります。中山などの小回りコースではどちらかと言うと一瞬の切れ味に長けるタイプの馬に向いているのに対して、東京では長く脚を使える「持続力タイプ」に向いてきます。

 例えばこのような持続力タイプが中山で結果を残すには、強引な捲くりなどで早めに先頭に立って押し切るようなレースをしなくてはなりませんが、東京に替わることで無理に動かなくても十分に直線で追い上げる事が可能になります。一方、中山などで好結果をだしている「一瞬の切れ味タイプ」の馬は直線が長くなることでごまかしが利かなくなってしまうためゴール寸前で伸びきれない結果に繋がってしまうのが特徴です。
 「持続力タイプ」「一瞬の切れ味タイプ」と聞くとついつい脚質「逃・先・差・追」などでどの分類に入るかと分けたくなってしまうかもしれませんが、実際には位置取りの問題ではなく使える脚は馬の性質によって違うと思います。例えば、「持続力タイプ」の馬にも逃げ馬もいれば追い込み馬もいます。もちろん「一瞬の切れ味タイプ」においても逃げ馬も追い込み馬もいます。これはそれぞれの馬が使える脚の特徴に過ぎません。
 そして同じ「持続力タイプ」でも「長く切れる脚を使うタイプ」の馬もいれば、「長くジリジリと伸びるタイプ」の馬もいます。
「一瞬の切れ味タイプ」も同様にどれくらい切れる脚を使えるかというのは馬によって様々です。それを上手く活かした乗り方をするために脚質があるともいえるでしょう。むしろそれを無視した騎乗
をする騎手では、その馬に対して好結果を残せないといえます。
 例えば「長くジリジリと伸びるタイプ」の馬であれば、持続する力はあるが、速い脚を使えないと言う事ですから、道中で後方の位置取りをしていたのでは一向に前にいる馬を捕まえることはできず、前の馬が垂れてくれるのをひたすら祈るばかりになりますが、こういうタイプの馬が積極的に逃げて直線に入るまでに後続を引き離すような逃げが出来たならばその前半でのリードの分だけ逃げ切れる可能性が出てきます。また「長く切れる脚を使うタイプ」であれば、中団待機からでも良い脚を使えるので最後までシッカリと伸びて差しきることが可能になるでしょう。もちろん馬によってどれだけ持続する脚があるかはマチマチですから予想をする上ではそれらの脚と位置取りを比較してどちらが優勢であるかと言う事を考えることに繋がります。そういう面から予想をしていくと東京コースというのは比較的どちらが優勢になるかというのがハッキリと出やすいので着順としてどちらが上になるかが判断つきやすくなるということが改修後1年での結論です。
もちろん「一瞬の切れ味タイプ」の馬が好戦できないわけではありませんが、この手のタイプは直線の長い東京では脚の使いどころが非常に難しく、改修前ならばギリギリ粘らせて1着を取れた乗り方をすると今ではギリギリ差し返されてしまう傾向にあると感じます。

 東京コースで「長くジリジリと伸びるタイプ」のAという逃げ馬がいて、「一瞬の切れ味タイプ」のBという先行馬が追走していたようなレースがあったとします。直線の残り300mくらいで逃げるA馬をB馬が一瞬の切れ味を使って差したとしても、B馬はその後脚がバタバタになってしまい結果、持続して脚を使えている逃げ馬Aに差し返されてしまいます。これは差し返しているのではなく、単純にAは自分のペースで最後まで持続してジリジリと伸びているのに対し、Bは一瞬の脚を使って交わしたものの、その後は脚が止まってしまってバタバタと失速してしまうので結果的にA馬が差し返したように見えるだけです。(^^ゞ 
展開によっては更に外からC馬という「長く切れる脚を使うタイプ」の差し馬が飛んでくる可能性が十分にあります。そうすると馬単で考えればC→Aの組み合わせが考えられ、B馬は不要になってしまいます。しかし、人気をしているのはだいたいB馬となります。何故かと言うと、中山のような小回りが前の開催ですから、そこでは十分な結果を残してきている可能性が高いので当然ここでも人気になるからです。一方中山では上手く脚を使うことが出来なかったA馬やC馬などは若干人気としては評価を落としている場合があります。このようにして考えると開催替わり1戦目は配当的にも狙い目が高くなります。一度東京で走って結果を出してしまうとA馬やC馬は2〜3週後にまた東京に出てきたときには人気になってしまうので妙味がなくなってしまいます。よって馬場や展開も考えながら適切な馬をピックアップして狙い込むことで東京開催を上手く利用することが可能となりますので是非注目してみてください。

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