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東京芝1600m

■ 特徴


■ 解説

 2コーナー地点からのスタート。スタートしてから最初のコーナーまでが距離があるため枠順の利、不利は少ないとされている。
 このコースの特徴は脚質を問わず、中距離が走れるくらいのスタミナの要求されるコースだと言う事。

 スタート位置が下り坂なので行き脚がつきやすいため、前半が速くなる可能性が高い。
 また、途中で一旦坂を登るが、再度下り坂の状態でコーナーに突入するからそこでもペースアップが考えられる。
 最大のポイントはスタートしてから600mくらい直線が続くのでコーナーによって息を入れることができないのが中山とかと大きな違いになる。
 よってスタミナ消耗戦になるコース形態と考えられるので、中山や阪神などの小回りコースでのマイル実績よりは、
 中距離以上の距離での実績を重視して馬券検討が必要となる。

 また直線が長いので、一瞬の切れ脚を使う馬よりはダラダラと長く脚を使える馬向き
 1400mよりも消耗戦になるため、差し馬でも長く脚が使えれば馬場に関わらず上位まで差し込んで来れる。
 先行馬、差し馬ともにこのような脚を使える馬には注意が必要なコースだ。


 系統から見れば、ブライアンズタイム-サニーブライアン、サンデーサイレンス-ダンスインザダーク、ターントゥ系が強いということになるが、
 注目したいのはやはりミスタープロスペクター系(以下ミスプロ系)だ。ある程度の能力さえ認められる馬なら、かなりの確率で好走が見込める。

 これは1ハロン延びた1800mにおいても言えることで、本来東京の1800mでは力負けするはずのミスプロ系から
 グランドスラム、ティンバーカントリー、フォーティナイナー産駒が好走していることからも、東京のマイル前後の芝ではミスプロ系に針が振れることもある。
 ただし、いくらミスプロ系でもスプリントにあまり適性を示しすぎる種牡馬ではなく、1800くらいはこなせるラインを優先したい。
 ミスプロ系で言えばゴーンウエスト、アフリート、ファピアノなどのラインである。

 馬場に関しては良、稍、重のどのケースもほぼ脚質に片寄りは出ていない。


■ マイルCSと安田記念の性格の違い

 同じく古馬のマイルG1には東京の安田記念がありますが、この2つのレースはかなり異なる性格を持っています。
 93年-02年の良馬場で行われた両G1で、上がり3Fがテンの3Fよりも1秒5以上かかった年が、安田記念では1回しかないのに対し、マイルCSでは5回もあるのです。
 テンの速さもマイルCSの方が上で、34秒5より速くなった年がマイルCSでは6回、安田記念では3回となっています。

 これは、コースの形状に由来するところが大きいと思われます。
 東京のマイルはスタートしてからやや下ったあと、100mで2m昇る坂がすぐに現れ、そのあとは延々下りと平坦が続き、
 そして直線中ばに150mの間に2m昇る坂があり、あとは300m近く平坦となります。
 対して京都外回りマイルは、スタートして400m平坦が続いたあとに、100mの間に2m昇り、
 しかもその頂上からさらに新しい坂が始まって、300mの間に2m昇ったあと、一気に100mの間に4m下る急勾配の下りがあり、そのままゴールまで平坦になります。

 これがどういうことを意味するかというと...

 ★ 京都マイルは、テンにスピードが出やすいが、その後の急激な昇り坂で逃げた馬は大抵失速する。
   ただし、マイル戦なので後続もそうゆったりと構えているわけにはいかず、坂の頂上より手前からレースが動く。
   その分、後半に下り坂があるにもかかわらず、その下りで仕掛け気味に動くので、直線に来るとどの馬も脚は上がる。
   つまりマイルCSの方が、必然的に上がりがかかるようなコース設定になっている上、
   勝負所で加速されるように出来ていることから、本来スピードに乏しい血統でも来るチャンスが増える

 ★ マイルCSはスプリンター血統では無理。母方にスタミナの裏づけが必要。

 ★ マイルCSは安田記念以上に、下りでの加速を保たせられる持続力血統が強い。
   瞬発力血統ならば、直線だけで追い込みきれるだけのかなり高い瞬発力が必要だが、一瞬しか良い脚が使えない系統では苦しい。
   また特に内を突く場合には3、4角でかなりペースを落とす必要があるため、そこから仕掛けて突き抜けるには尚更ハンパじゃない瞬発力が必要となる。

 その表れの1つが、スピードに乏しいものの、パワーとスタミナに富むニジンスキーの血を受けた馬がこのレースで好走していることです。
 スピードの要素が求められる安田記念ではどうにもならないエイシンプレストン(父グリーンダンサー)が、ここでは2年連続連対しているのが何よりの証拠。
 それだけに、安田記念とマイルCSを両方勝っている馬は、競走馬としての絶対値が桁外れということになります。
 極論、そこまでのスケールがないと思ったら、東京のマイルG1馬は全て消しでも良いのかもしれません。

 また瞬発力血統では、トニービンリファール系のように、瞬間点火できる上に長く脚を使える系統が好成績を残しているのも、まさにこのコース形状を裏付けています。
 このように、血統によるコース適性判断は、形状を抜きには語れないということを申し上げておきます。



 2コーナー地点からのスタート。スタートしてから最初のコーナーまでが距離があるため枠順の利、不利は少ないとされている。
 このコースの特徴は脚質を問わず、中距離が走れるくらいのスタミナの要求されるコースだと言う事。

 スタート位置が下り坂なので行き脚がつきやすいため、前半が速くなる可能性が高い。
 また、途中で一旦坂を登るが、再度下り坂の状態でコーナーに突入するからそこでもペースアップが考えられる。
 最大のポイントはスタートしてから600mくらい直線が続くのでコーナーによって息を入れることができないのが中山とかと大きな違いになる。
 よってスタミナ消耗戦になるコース形態と考えられるので、中山や阪神などの小回りコースでのマイル実績よりは、
 中距離以上の距離での実績を重視して馬券検討が必要となる。

 また直線が長いので、一瞬の切れ脚を使う馬よりはダラダラと長く脚を使える馬向き
 1400mよりも消耗戦になるため、差し馬でも長く脚が使えれば馬場に関わらず上位まで差し込んで来れる。
 先行馬、差し馬ともにこのような脚を使える馬には注意が必要なコースだ。


 系統から見れば、ブライアンズタイム-サニーブライアン、サンデーサイレンス-ダンスインザダーク、ターントゥ系が強いということになるが、
 注目したいのはやはりミスタープロスペクター系(以下ミスプロ系)だ。ある程度の能力さえ認められる馬なら、かなりの確率で好走が見込める。

 これは1ハロン延びた1800mにおいても言えることで、本来東京の1800mでは力負けするはずのミスプロ系から
 グランドスラム、ティンバーカントリー、フォーティナイナー産駒が好走していることからも、東京のマイル前後の芝ではミスプロ系に針が振れることもある。
 ただし、いくらミスプロ系でもスプリントにあまり適性を示しすぎる種牡馬ではなく、1800くらいはこなせるラインを優先したい。
 ミスプロ系で言えばゴーンウエスト、アフリート、ファピアノなどのラインである。

 馬場に関しては良、稍、重のどのケースもほぼ脚質に片寄りは出ていない。

1600mはスタートして、最初のコーナーまでに十分な距離があるのが大きな癖になります。これはダートの方でも書いたように最初のコーナーまでの距離が長いのと分類がどちらかというと短距離に属されてしまうので、先行争いが激しくなり、スタミナを要するコースになっています。よってペースも上がりやすいので差し馬に有利になりやすいですし、中距離をこなせるだけのスタミナを兼ね備えた馬を抜粋して軸候補に挙げた方が寄り安定した馬券を手中に収めることが出来ると思います。
当然差し向きなので狙いとしては、より速くなりそうなメンバー構成でなおかつ差し馬場であれば理想的になります。

 ただ注意したいのが、東京1600mのスペシャリストと言うのが存在しているときがあるので、それだけは注意しておきたいです。逆に言えば、他の競馬場で走らせたならば中距離くらいは走れるだけのスタミナを持ち合わせているとも考えられるのではないでしょうか?

 これらの要因が東京の1600mと1800mが他の競馬場の同距離とは逆転してしまうと言う現象を起こしているのだと思います。

 開幕週の今週は比較的良い芝のコンディションで行われることが想定されるので、狙いは前に有利なコースである1800mを中心に組み立ててその中でもペースが比較的落ち着きやすいメンバーのレースに絞り込むことが出来れば、今開催の勝ちを早急に決めることができるかもしれませんね。(^^ゞ  馬場が荒れてきたら、1600mを中心に狙ってみてはどうでしょうか?


■ マイルCSと安田記念の性格の違い

 同じく古馬のマイルG1には東京の安田記念がありますが、この2つのレースはかなり異なる性格を持っています。
 93年-02年の良馬場で行われた両G1で、上がり3Fがテンの3Fよりも1秒5以上かかった年が、安田記念では1回しかないのに対し、マイルCSでは5回もあるのです。
 テンの速さもマイルCSの方が上で、34秒5より速くなった年がマイルCSでは6回、安田記念では3回となっています。

 これは、コースの形状に由来するところが大きいと思われます。
 東京のマイルはスタートしてからやや下ったあと、100mで2m昇る坂がすぐに現れ、そのあとは延々下りと平坦が続き、
 そして直線中ばに150mの間に2m昇る坂があり、あとは300m近く平坦となります。
 対して京都外回りマイルは、スタートして400m平坦が続いたあとに、100mの間に2m昇り、
 しかもその頂上からさらに新しい坂が始まって、300mの間に2m昇ったあと、一気に100mの間に4m下る急勾配の下りがあり、そのままゴールまで平坦になります。

 これがどういうことを意味するかというと...

 ★ 京都マイルは、テンにスピードが出やすいが、その後の急激な昇り坂で逃げた馬は大抵失速する。
   ただし、マイル戦なので後続もそうゆったりと構えているわけにはいかず、坂の頂上より手前からレースが動く。
   その分、後半に下り坂があるにもかかわらず、その下りで仕掛け気味に動くので、直線に来るとどの馬も脚は上がる。
   つまりマイルCSの方が、必然的に上がりがかかるようなコース設定になっている上、
   勝負所で加速されるように出来ていることから、本来スピードに乏しい血統でも来るチャンスが増える

 ★ マイルCSはスプリンター血統では無理。母方にスタミナの裏づけが必要。

 ★ マイルCSは安田記念以上に、下りでの加速を保たせられる持続力血統が強い。
   瞬発力血統ならば、直線だけで追い込みきれるだけのかなり高い瞬発力が必要だが、一瞬しか良い脚が使えない系統では苦しい。
   また特に内を突く場合には3、4角でかなりペースを落とす必要があるため、そこから仕掛けて突き抜けるには尚更ハンパじゃない瞬発力が必要となる。

 その表れの1つが、スピードに乏しいものの、パワーとスタミナに富むニジンスキーの血を受けた馬がこのレースで好走していることです。
 スピードの要素が求められる安田記念ではどうにもならないエイシンプレストン(父グリーンダンサー)が、ここでは2年連続連対しているのが何よりの証拠。
 それだけに、安田記念とマイルCSを両方勝っている馬は、競走馬としての絶対値が桁外れということになります。
 極論、そこまでのスケールがないと思ったら、東京のマイルG1馬は全て消しでも良いのかもしれません。

 また瞬発力血統では、トニービンリファール系のように、瞬間点火できる上に長く脚を使える系統が好成績を残しているのも、まさにこのコース形状を裏付けています。
 このように、血統によるコース適性判断は、形状を抜きには語れないということを申し上げておきます。


■ 好走血統

 サンデーサイレンス
 フサイチコンコルド
 ダンスインザダーク
 フジキセキ


■ 東京・京都マイル最終理論

東京マイルと京都マイル。
古馬マイルG1が行われるのはこの2つの舞台のみだが、その比較は殆ど目にした事がない。
アウトラインとしての差異としては、
東京=左回り・直線525m・ゴール前上り坂

京都=右回り・直線404m(Aコース)・コーナーで上って下る・外回りなのでラチの切れ目あり

といったことは当然語られているし、予想のファクターに自然に入るものだが、
結局個体の性質ベースで「右回りの方がスムーズ」「坂がない方が伸びる」と判断したり、
「京都で内で我慢すればラチの切れ目を突けるのでは」「東京なら更に後ろからで届くのでは」と戦法を推測したりするばかりで、
それぞれの舞台がどういう流れを生み、どういう資質の馬が何れでより好走するのか
体系的に分析したものはついぞ目にした事がない。・・・何?わしがやるしかないの?

<東京>                           <京都>



テン3F(赤いエリア)は共にほぼ直線。但し東京は緩やかな下りから上って下るという細かい起伏、京都は平坦→上りへ。
中盤2F(黄色いエリア)は共にコーナー。東京は下りが終わってほぼ平坦、京都は名物の上って下る急な起伏(カーブもやや急)。
上がり3F(青いエリア)は共に4角~直線だが、直線の長さの差異からその比率が当然異なることになる。
そしてよく知られている通り、東京は残り2F~1Fにかけて上り坂があるが、京都はほぼ平坦。

この結果どうなるか。まあいろいろ言うよりも実際のラップを見てもらった方がいいだろう。

安田記念(G1)東京 マイルCS(G1)京都
33.9 23.5 34.9 1'32"3 05 34.6 23.5 34.6 1'32"7
アサクサデンエン→スイープトウショウ
33.7 23.8 35.1 1'32"6ヤ 04 34.9 23.5 34.6 1'33"0
ツルマルボーイ→テレグノシス デュランダル→ダンスインザムード
34.5 23.2 34.4 1'32"1 03 34.4 23.2 35.7 1'33"3
アグネスデジタル→アドマイヤマックス デュランダル→ファインモーション
34.4 23.2 35.7 1'33"3 02 34.2 23.6 35.0 1'32"8
アドマイヤコジーン→ダンツフレーム トウカイポイント→エイシンプレストン
34.5 22.6 35.9 1'33"0 01 35.4 23.4 34.4 1'33"2
ブラックホーク→ブレイクタイム ゼンノエルシド→エイシンプレストン
34.9 23.7 35.3 1'33"9 00 34.0 22.9 35.7 1'32"6
フェアリーキングプローン→ディクタット アグネスデジタル→ダイタクリーヴァ
富士S(G3)東京 京都金杯(G3)京都 マイラーズC(G2)阪神
35.0 23.3 34.6 1'32"9 05 35.0 23.4 35.6 1'34"0 05 35.1 24.2 34.2 1'33"5
ウインラディウス→タニノマティーニ ハットトリック→アルビレオ ローエングリン→プリサイスマシーン
34.9 23.4 34.9 1'33"2 04 34.4 23.2 35.7 1'33"3 04 35.0 23.4 34.5 1'32"9
アドマイヤマックス→モノポール マイソールサウンド→サイドワインダー マイソールサウンド→ローエングリン
33.9 23.0 35.1 1'32"0 03 34.6 24.3 34.8 1'33"7 03 33.1 22.8 36.0 1'31"9
ミレニアムバイオ→サイドワインダー サイドワインダー→グラスワールド ローエングリン→キスミーテンダー
35.4 22.6 34.3 1'32"3 02 35.1 23.6 35.1 1'33"8 02 34.0 23.0 35.6 1'32"6
メイショウラムセス→ミデオンビット ダイタクリーヴァ→ゴッドオブチャンス ミレニアムバイオ→ディヴァインライト
34.0 23.3 35.9 1'32"2 01 35.6 23.4 34.4 1'33"4 01 33.9 23.2 35.7 1'32"8
クリスザブレイヴ→ダイタクリーヴァ ダイタクリーヴァ→エリモセントラル ジョウテンブレーヴ→メイショウオウドウ
35.3 23.3 35.3 1'33"9 00 35.0 23.2 35.2 1'33"4 00 34.2 23.0 37.1 1'34"3
ダイワカーリアン→トロットスター キョウエイマーチ→アドマイヤカイザー マイネルマックス→タイキブライドル
東京新聞杯(G3)東京 京成杯AH(G3)中山
35.9 23.9 33.9 1'33"7 05 05 34.4 22.8 36.1 1'33"3ヤ
ハットトリック→キネティクス マイネルモルゲン→ニシノシタン
35.1 23.9 34.0 1'33"0 04 04 35.7 23.1 34.0 1'32"8
ウインラディウス→クラフトワーク マイネルモルゲン→シャイニンルビー
34.3 22.8 35.2 1'32"3 03 03 35.2 23.7 35.0 1'33"9
ボールドブライアン→ローエングリン ブレイクタイム→シベリアンホーク
37.2 24.1 36.4 1'37"7フ 02 02 33.9 23.7 34.3 1'31"9
アドマイヤコジーン→ディヴァインライト ブレイクタイム→ミデオンビット
34.3 24.2 35.7 1'34"2ヤ 01 01 33.7 22.3 35.5 1'31"5
チェックメイト→シンコウエドワード ゼンノエルシド→クリスザブレイヴ
34.2 23.7 35.7 1'33"6 00 00 34.5 23.7 36.3 1'34"5
ダイワカーリアン→チェックメイト シンボリインディ→トロットスター
NHKマイルC(G1)東京 京都牝馬S(G3)京都 ダービー卿CT(G3)中山
35.5 23.9 34.2 1'33"6 05 36.7 24.7 33.5 1'35"0 05 34.9 22.9 34.5 1'32"3
ラインクラフト→デアリングハート アズマサンダース→ウイングレット ダイワメジャー→チアズメッセージ
33.9 23.9 34.7 1'32"5 04 35.3 23.5 35.3 1'34"1 04 34.2 22.7 36.5 1'33"4
キングカメハメハ→コスモサンビーム チアズメッセージ→マイネアイル マイネルモルゲン→マイネルソロモン
34.1 23.7 36.4 1'34"2 03 35.5 24.4 34.7 1'34"6 03 34.8 22.9 36.2 1'33"9オ
ウインクリューガー→エイシンツルギサン ハッピーパス→マイネアイル ダンツジャッジ→マイネアイル
34.0 23.3 35.8 1'33"1 02 36.2 24.5 35.3 1'36"0 02 34.4 22.7 35.3 1'32"4
テレグノシス→アグネスソニック ビハインドザマスク→ダイヤモンドビコー グラスワールド→トレジャー
34.2 23.6 35.8 1'33"5 01 36.0 23.9 35.3 1'35"2ヤ 01 36.0 23.6 35.6 1'35"2ヤ
クロフネ→グラスエイコウオー グレイスナムラ→タイキダイヤ チェックメイト→エイシンプレストン
34.1 23.5 36.1 1'33"8 00 36.3 24.2 34.4 1'34"9 00 35.1 22.8 35.1 1'33"0
イーグルカフェ→トーヨーデヘア スティンガー→エイシンルーデンス フサイチエアデール→シンコウエドワード

※時計末尾の「ヤ・オ・フ」はそれぞれ重・重・不良。東京戦のセル反転は中山開催。

なんか表長すぎで見辛いな(汗
とりあえず、安田記念-マイルCSを比較してもらうと分かる傾向は、
安田=34.3-23.3-35.2
マイルCS=34.6-23.3-35.1

という平均値から分かるように、京都より東京の方がテンが速く、上がりは掛かる
馬場差を考えれば、比率的には更に「東京は上がりが掛かる」と言ってよさそう。
ちなみに、ここ数年の安田が中盤緩みすぎたせいで中盤の数値は同じだが、
それまでは「京都の方が中盤は遅い」とはっきり言える差異があった。

直線の長さから、「東京はテン・中盤はゆっくり行って、上がりに偏った切れ味勝負になる」イメージを持たれがちだが、
この時点で「コーナーの坂を意識する京都の方がテン・中盤は緩い」という修正を余儀なくされる。
ちなみに阪神のマイラーズCの平均ラップは「34.2-23.3-35.4」
平均すると差異が見えにくいが、明らかにテンも中盤も東京・京都より速く、上がりが掛かっている。
但し、マイラーズCは年度によって流れが大きく違うので、極端にテン速い03年と極端に中盤緩い05年を除けば、
テンの速さは安田とさして変わりなく、逆に中盤は相当締まることになる。そう考えると安田のテンの速さは印象的だ。

東京マイル重賞 京都マイル重賞 阪神・中山マイル重賞
安田記念 34.3 23.3 35.2 マイルCS 34.6 23.3 35.1 マイラーズC 34.2 23.3 35.4
富士S 34.6 23.3 35.2 京都金杯 35.0 23.4 35.1 京成杯AH 34.6 23.2 35.0
東京新聞杯 35.1 23.8 34.5 京都牝馬S 36.0 24.2 34.8 ダービー卿CT 34.6 22.8 35.4
NHKマイルC 34.3 23.7 35.5

平均ラップをまとめるとこんな感じ。
便宜的に、他場開催及び重以下の悪い馬場の数値は引いてあるので多少乱暴ではあるが趨勢は掴める。
安田記念と富士S、マイルCSと京都金杯がちょうどおなじような関係。
即ち、共に中盤・上がりは同様の数値で、テン3Fの差がそのまま時計の差になっている。

さあ、なんだか数字が一杯出てきた煩雑になってきたので、ここらで概念を抽出して文章化しておこう。

●締まった流れで相対的に差し脚を伸ばすのを「底力差し」、
 緩い流れでレース全体の上がりが速い中、更に爆発的な切れで差し切るのを「瞬発力差し」と名付ければ、
 マイラーズC=「底力差し」有利、マイルCS=「瞬発力差し」有利なのは一目瞭然。
 安田記念はといえば、実は両者の中間よりやや「底力」寄り


●その安田記念。テンが速いと前が苦しいのは当然だが、
 実は中盤が速い方が一貫したペースで行ける分スプリンターの前残りの可能性がある。
 「ハイペース=前崩れ」のイメージに反して、中距離タイプの追い込みが届くのは逆に中盤が緩んだ時

富士Sはラップ形状はマイルCSに酷似しており、最適のステップレース。
 但し、相対的に中盤が僅かに締まる傾向がある分、差し馬に向き過ぎるので、
 中盤が速ければ速いほど差して上位の馬は本番では信頼できない。

東京新聞杯・京都牝馬Sは例年上がりに偏りすぎるので、G1への裏づけにはならない。
 それは「瞬発力差し」有利のマイルCSにも敷衍できない程。

NHKマイルCは、例年テンは安田並に速いが中盤が相当に緩む
 これは適性微妙なスプリンター出走が多い為で、折り合い・競馬センスといった完成度が試される比率が高い。
 その証拠に、追い込みが嵌るラップ構成にも関わらず、基本的に中団より前で速い上がりをまとめられる馬にしか出番はない。

まあ、なんとなく掴めたような気がするね。
個別のモデルケースを幾つか見ながら、応用を図ろう。
とりあえず個体差判別には「中盤2F」適性を用いる、というのがここ数年来の結論なんでその流れで。

マイネアイル
03年京都牝馬Sで「中盤2F24.4」の緩い上がり勝負で2着。
その後牡馬相手のダービー卿で「中盤2F22.9」の底力勝負でも2着に粘ってみせた。
となれば翌年の京都牝馬S、多少速くても牝馬相手ならば鉄板と思ったら、
案の定レース史上最速のテン3F&中盤2Fで逃げて、それでも2着に粘り切った。つーか飛ばし過ぎ。<単勝35万突っ込んだ人

サイドワインダー
03年京都金杯:中盤2F24.3→1着、富士S:中盤2F23.0→2着、マイルCS:中盤2F23.2→8着
04年京都金杯:中盤2F23.2→2着、東京新聞杯:中盤2F23.9→4着、マイラーズC:中盤2F23.4→4着
05年安田記念:中盤2F23.5→9着、関屋記念:中盤23.9→1着
・・・中盤緩めば走るのは一目瞭然
テン3Fが遅すぎて前を捉えられなかった東京新聞杯・休み明けだった安田記念を除けば、23秒台半ばが勝ち負けの分水嶺。

ローエングリン&テレグノシス
まさに表裏一体の好ライバル。今年のマイラーズC予想で書いた文章を以下に転載。
-------------------------
ローエングリン:マイル戦線に転向して暫くは、「中盤2F」を緩めないことで後続に脚を使わせる強い競馬を続けていた。
3歳秋のキャピタルSは23.1(1着)、東京新聞杯は22.8(2着)。
そして、マイラーズCは22.8で1着、安田記念が23.1で3着。
これが、緩めるようになって「ケレン」が出てきた。
翌年のマイラーズCが23.4で2着、安田記念が23.8で5着と、明らかに緩めることによって着順を下げている
これに陣営が気付いているかどうかが今回のポイント。
テレグノシス:これはローエンの真逆。中盤が緩まないと全く好走できない
中盤2Fが23.3より速い流れでは3着もなく、
ローエンが3着の安田記念(中盤23.1)で7着、ローエンが5着の安田記念(中盤23.8)では2着。
まさに表裏一体なのだ。東京しか走らないのは手前の関係だけではないのは間違いない。
そういう意味では、「右回り」で人気を下げるマイルCSなんかが狙い所だった訳だ。遅いよ。
-------------------------
・・・ちなみにこのマイラーズCはまたもやローエンが「中盤24.2」とヌルく緩めたが、
内先行バイアスの為にローエン1着・テレグノ6着というラップ適性とは逆の結果でアララ。
まあ、テレグノに関しては直線がある程度ないと勝負にならない不器用さが克服できてないんだろうが・・・

・・・とまあ、このメソッドを用いれば、こんな感じで幾らでも適性は抽出できる。
いつも後付けで気付き、たまに事前予想に適用しようとすると流れを想定し間違える&騎手が想定外の乗り方をするので、
どうも換金しにくい「マイル戦中盤適性分析」なのだが、
どうもラップのブレが一番少ないマイルCSがその最大のチャンスではないか、と見ている。

■ 好走血統

 サンデーサイレンス
 フサイチコンコルド
 ダンスインザダーク
 フジキセキ

≫東京新聞杯(G3)

1月 古馬
≫クイーンC(G3) 2月 3歳牝
≫NHKマイルC(G1) 5月 3歳
≫ヴィクトリアマイル(G1)
5月 古馬牝
≫安田記念(G1) 6月 古馬
≫富士S(G3) 10月 古馬

最終更新日: 04/09/2025 20:00:06