■ 特徴
■ 好走種牡馬
ウォーニング
サクラバクシンオー
アフリート
フォーティナイナー
エンドスウィープ
■ 解説
コーナーまでの距離は300m少々で他の中央コース4場の1200m戦と比べてもコーナーまでは短くなっているのが特徴。
直線が502mと長く、中団位置から巻き返しが利く。 ここがポイント。
コーナーまでの距離が短いのと直線距離の延長により、基本的には長く脚の使える内枠の先行馬が最も有利であることは紛れもない事実。
外枠の先行馬でスムーズにコーナーを回れずロスを受ける馬は後方脚質の馬に直線で交わされやすいコース形状をしているので、
メンバー構成によってそれらの馬には大きな割引を加えて考える必要性がある。
逃げ・先行脚質、内枠の連対率の極端な高さはこのコースの特徴だ。
また馬場が差し馬場に変化したときは、差し・追込みでも十分に届く直線距離になる。
当日の馬場の傾向には常に着目しておかないと馬券が買いづらいダートコースともいえる。
血統的にはサクラバクシンオー産駒の好成績が目立つ。
これは東京ダート全般に言えるのだが芝傾向が強いという特徴があるためで、芝短距離を得意とするバクシンオーが好成績を残している。(ウォーニングも同様)
バックストレッチの中央よりもやや2コーナーよりの地点からスタートするが、比較的最初のコーナーまでの距離が短いため、ある程度はスピードある先行勢の活躍が目立つ。良馬場で1着になった差し馬は6鞍中1頭、2着は0、3着でやっと4鞍と、連対馬のほとんどが逃、先行タイプ。3着は差し馬がどうにかくい込むという状況。稍重でもこの傾向があり、重馬場になると1、2着馬の差し馬の台頭が少し増加するといった具合。やはりこの距離は“逃げ・先行馬”を中心に狙いを定めた方が無難と言えそうだ。
枠順を見てみると、1着馬はイン(1〜3枠)は意外と少なく、中(4〜6枠)が活躍しているのが目立つ。そして外(7・8枠)が健闘しているのも特徴の一つ。2着馬は逆にインが多く、中枠がマズマズ、外に至ってはわずか1回という不振振り。3着はほぼ平均に絡んでいる。総合的に内、中が有利である。
■ 東京ダート1300mと1400mの違いについて
たった100mしか違わないこの2つのコース、傾向は同じ?それとも違うんでしょうか。ちなみに1200mもコース取りできますが、施行はされないようです。
結論から言ってしまうと、「1300mは千二へ、1400mはマイル以上へ寄る」となります。
2003年の連続開催をサンプルに調べてみた結果、次のようなことが分かりました。
まず1300m戦では、2歳戦を除く全7鞍の勝ち馬の内、芝ダート問わずマイル以上の距離で3着以内のあった馬は1頭だけ。
またマイル以上を走った経験がありながら、全て4着以下だった馬は5頭いました。
これに対し、1400m戦では、2歳戦を除く全20鞍の勝ち馬の内、マイル以上の距離で3着以内のあった馬は8頭を数えました。
またマイル以上を走った経験がありながら、全て4着以下だった馬は7頭いました。
つまり、単純に1300m戦のレース数「7」を3倍にして、1400m戦のレース数「20」とほぼ同じにした場合、
マイル以上3着以内経験馬の数は1400m戦の半分以下となり、逆にマイル以上で全て着外だった馬は、倍以上を占めることになります。
このデータからも、東京ダート1300m戦がいかに千二寄りか、お分かり頂けるかと思います。
また、血統的にも明らかな指標が出ています。それはサクラバクシンオー産駒の成績の高低。
バクシンオー産駒は、芝では千ニからマイルまで遜色なく力を出しますが、ダートでは場を問わず、1200mに偏る傾向があるのです。
で、バクシンオー産駒は、2003年秋の東京ダート1400m:(2-0-0-10)なのに対し、1300m:(2-3-2-3)と、
勝ち鞍こそ同じものの、安定度では圧倒的に1300mで高くなっていたのです。
このバクシンオー産駒のデータを見ても、東京ダート1300mが千二寄りであることが分かります。
ここからは独自にその理由をちょっと考えてみました。
東京の1400mコースは、芝でもマイル寄りになることは周知の通り、
京王杯の過去の好走馬を見ても、グラスワンダー、テレグノシス、タイキシャトル、古くはヤマニンゼファーなどを見ても分かるように、
マイル以上の距離に実績を持つ馬が好走しています。これは京都芝1400とは対象的です。これと同じことがダートにも言えるのでしょう。
では、100m短いだけのダート1300mがなぜ反対にスプリント指向になるのか。
その1つの要因として考えられるのは、スタート地点からカーブまでの距離だと思います。
100mの違いではありますが、スタート後だいたい300mでカーブに入るのと、400m走ってからコーナーに入るのとでは、
脚の溜め方、スピードの消耗度が違うのではないでしょうか。
1300mの場合、おそらく、そうそうトップスピードでカーブに入るわけにはいかないので、序盤の負荷が少なくなるのでしょう。
その分、勝負は直線に入ってからのスピードの全開ぶりにかかってきます。要するに短距離色が強まるわけです。
しかし1400の場合は、カーブ寸前で一端流れや隊列が落ち着くので、急加速→ややダウン→再びアップとくるので、
序盤の加速度合いが激しい分、直線でさらに伸びるにはスタミナを要するということなのでしょう。
しかもスタートからゴールまでダラダラした昇りが続くため、京都のように下り坂のアシストもなく、スタミナへの要求が高まるわけです。
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