■ 特徴
■ 好走種牡馬
アフリート
ブライアンズタイム
バブルガムフェロー
エンドスウィープ
フジキセキ
■ 解説
一見して1400Mは短距離とされていますが、能力の低い馬ばかりが揃った
レースでは、
逃げ先行馬が台頭する短距離的要素の強いレースに成りがちですが、
メンバーが揃うと簡単に逃げ切ったりは出来ない、逆に千6や千8でしっかりした末脚を持つ馬が差しきってしまう、
つまり僅か1F延長の部分が簡単ではないコースです。
この距離で強く勝ちきれる馬は距離延長も問題ないと考えています。
2003年の改修工事により、ダート1400mは最初のコーナーまでの距離が400mちょっととなったため、改修前よりも若干長くなったのが特徴。
スタートから2Fは緩い下り坂になっているため、そこまでにかなりスピードがつきやすいコース。
そのスピードを持続したままコーナーに突入することになるので、1300mに比べて厳しい流れになる可能性が高い距離。
また、直線が従来よりも長くなったことでペースアップも助けて中団からの位置取りでも届きやすい条件がそろっている。
馬場が前に有利な日であれば、先行勢から長く脚を使える馬がいれば粘りこみも期待できるが、
先行馬がショボかったり、スピードだけで押し切るようなタイプだったりすると後方から長く脚を使える馬が割って入ってくる可能性が高いコース。
一瞬の切れ脚勝負で通用する他の小回りコースとは違い、どのような脚質においても持続性のある切れる脚を使える馬を中心視。
1000・1200Mは能力を無視してスピードだけで押し切れる距離だと思っています。
古くは小島太JKの言葉を借りますと、『無呼吸で走り抜ける事が可能な距離』、と言う事です。
しかし、わずか1F伸びただけの1400Mでは無呼吸で走り抜ける事が出来ない距離だと思います。
つまりスピードだけでは通用しなくなる、勝つためには能力的な要素が必要になる
距離だと言う事です。
どちらの要素も持ち合わせている距離と言うのは、メンバーが薄ければスピードだけで押し切れる距離であり、
メンバーが揃えば能力的な部分が大きく作用する距離と言う事です。
血統的にはブライアンズタイム産駒、バブルガムフェロー産駒の成績が良い。
これらの種牡馬は千8寄りのスタミナを備え、同時に芝での勝ち鞍も多い。
つまり、芝寄りの瞬発力とスタミナを兼ね備えている産駒を出しやすいのである。
■ 東京ダート1300mと1400mの違いについて
たった100mしか違わないこの2つのコース、傾向は同じ?それとも違うんでしょうか。ちなみに1200mもコース取りできますが、施行はされないようです。
結論から言ってしまうと、「1300mは千二へ、1400mはマイル以上へ寄る」となります。
2003年の連続開催をサンプルに調べてみた結果、次のようなことが分かりました。
まず1300m戦では、2歳戦を除く全7鞍の勝ち馬の内、芝ダート問わずマイル以上の距離で3着以内のあった馬は1頭だけ。
またマイル以上を走った経験がありながら、全て4着以下だった馬は5頭いました。
これに対し、1400m戦では、2歳戦を除く全20鞍の勝ち馬の内、マイル以上の距離で3着以内のあった馬は8頭を数えました。
またマイル以上を走った経験がありながら、全て4着以下だった馬は7頭いました。
つまり、単純に1300m戦のレース数「7」を3倍にして、1400m戦のレース数「20」とほぼ同じにした場合、
マイル以上3着以内経験馬の数は1400m戦の半分以下となり、逆にマイル以上で全て着外だった馬は、倍以上を占めることになります。
このデータからも、東京ダート1300m戦がいかに千二寄りか、お分かり頂けるかと思います。
また、血統的にも明らかな指標が出ています。それはサクラバクシンオー産駒の成績の高低。
バクシンオー産駒は、芝では千ニからマイルまで遜色なく力を出しますが、ダートでは場を問わず、1200mに偏る傾向があるのです。
で、バクシンオー産駒は、2003年秋の東京ダート1400m:(2-0-0-10)なのに対し、1300m:(2-3-2-3)と、
勝ち鞍こそ同じものの、安定度では圧倒的に1300mで高くなっていたのです。
このバクシンオー産駒のデータを見ても、東京ダート1300mが千二寄りであることが分かります。
ここからは独自にその理由をちょっと考えてみました。
東京の1400mコースは、芝でもマイル寄りになることは周知の通り、
京王杯の過去の好走馬を見ても、グラスワンダー、テレグノシス、タイキシャトル、古くはヤマニンゼファーなどを見ても分かるように、
マイル以上の距離に実績を持つ馬が好走しています。これは京都芝1400とは対象的です。これと同じことがダートにも言えるのでしょう。
では、100m短いだけのダート1300mがなぜ反対にスプリント指向になるのか。
その1つの要因として考えられるのは、スタート地点からカーブまでの距離だと思います。
100mの違いではありますが、スタート後だいたい300mでカーブに入るのと、400m走ってからコーナーに入るのとでは、
脚の溜め方、スピードの消耗度が違うのではないでしょうか。
1300mの場合、おそらく、そうそうトップスピードでカーブに入るわけにはいかないので、序盤の負荷が少なくなるのでしょう。
その分、勝負は直線に入ってからのスピードの全開ぶりにかかってきます。要するに短距離色が強まるわけです。
しかし1400の場合は、カーブ寸前で一端流れや隊列が落ち着くので、急加速→ややダウン→再びアップとくるので、
序盤の加速度合いが激しい分、直線でさらに伸びるにはスタミナを要するということなのでしょう。
しかもスタートからゴールまでダラダラした昇りが続くため、京都のように下り坂のアシストもなく、スタミナへの要求が高まるわけです。
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■ 重賞