トップ > 男の馬券戦略 > 重賞戦略 > 名古屋大賞典

名古屋大賞典(G3)

【名古屋大賞典・男の解の公式】 名古屋実績のある馬を狙え!
モデル馬

■ DGR年間日程

王道路線

開催月 レース 2012年
1月・2月 川崎記念(G1) ×
佐賀記念(G3)
3月 ダイオライト記念(G2) ×
名古屋大賞典(G3)
5月 かしわ記念(G1)
6月 帝王賞(G1)
7月 マーキュリーC(G3)
8月 ブリーダーズGC(G2)
9月 日本テレビ盃(G2)
10月 白山大賞典(G3)
南部杯(G1)
11月 JBCクラシック(G1)
浦和記念(G2)
12月 名古屋GP(G2)
東京大賞典(G1)

■ 傾向

◆尾張名古屋、伝統の重賞

今年で記念すべき30回目を迎える名古屋大賞典。1977年の第1回から一貫して名古屋競馬のダート1900mで施行されている。1987年の第11回を最後に、開催時期が12月から現在の3月に変更されている。

1996年の第19回からJRA勢にも門戸が開放され、1998年の第21回から交流GIIIとして開催。交流後は、1999年、2000年のオースミジェット、2004年、2005年のクーリンガーが連覇を果たしている。なお、地方勢では2002年トーホウエンペラー、2003年マルカセンリョウの2頭が制している。

1991年

2000年

2001年

■ 2012年回顧

早め先頭から直線突き放す
安定した強さで主役へ名乗り


昨年末、名古屋グランプリJpnUで重賞初制覇を果たしたニホンピロアワーズが、断然人気で名古屋コースに戻ってきた。
最終的に単勝は1.6倍。

とはいえJRA勢4頭のうちもっとも人気薄のダイシンオレンジでも5.1倍。
対する地方勢は7頭すべてが単勝万馬券という極端なオッズ。
JRA勢4頭すべてが重賞勝ち馬であるのに対し、
地方勢は高知のマチカネカミカゼとリワードレブロンがようやく地方重賞をそれぞれ1勝しているのみという実績を見れば、それも仕方のないところ。

そしてレース展開も、結果も、ほとんどそのオッズが示すとおりのものとなった。

内枠から逃げると思われたエーシンジーラインがつまずいたような感じでやや出負けしたものの、
すぐにラチ沿いから押して先頭へ。
好スタートで一旦はハナに立ったニホンピロアワーズは控えてぴたりと2番手。
ボレアス、ダイシンオレンジが続き、JRA勢が前を固めた。
2周目の向正面に入るとこの4頭が5番手以下を引き離しにかかり、早くも興味はJRA勢のどの馬が勝つのかということに移った。

しかし決着はすぐについた。
3〜4コーナーでニホンピロアワーズが楽な手ごたえのまま先頭に立つと、直線でも軽く追われただけで後続を突き放し圧勝。
エーシンジーラインがやや苦しくなって後退し、ダイシンオレンジが2番手に上がったものの、前との差は開くばかりで6馬身差で2着。
さらに離れてエーシンジーライン、ボレアスの順で入線。そして地方勢に残された掲示板のひとつの枠には、高知のリワードレブロンが入った。

前走、川崎記念JpnTではスマートファルコンを相手に5着に敗れていたニホンピロアワーズだが、
ゆったり流れる地方競馬が舞台のこの距離で、好位につけて楽に追走できると、やはり強い競馬を見せる。

前走川崎記念は、「泥んこ馬場になって戦意喪失というか、ぜんぜんハミもかからなかったし、消化不良というか、思ったようなレースができませんでした」と大橋勇樹調教師。
川崎記念での大敗は参考外と考えてよさそうだ。昨年秋のジャパンカップダートGTでも着順こそ9着だったとはいえ、勝ったトランセンドからはコンマ7秒差。

デビュー以来一貫してダートの中長距離を走り続け、3着を外したのがそのGT・JpnTでの2戦のみという安定感は抜群だ。
今年上半期のダート古馬中長距離路線は、JRAの2強がドバイ遠征のためしばらくは不在。
となれば、帝王賞JpnTに向けては、ダイオライト記念JpnU組に加え、このニホンピロアワーズも中心馬の1頭となりそうだ。


幸英明騎手
エーシンがスタートでもたついていたので、ぼくのほうは引っ張ったまま2番手という感じでした。
手応えがよすぎて早めに先頭に立ってしまいましたが、直線は手応えどおり伸びてくれました。
今回は酒井学騎手が怪我して代打だったんですけど、久しぶりに乗せていただいて、ほんとに馬が強くなってました。

大橋勇樹調教師
おそらくエーシンが行くだろうと思っていたので、幸君にはその馬を見ながらレースを進めてくれと伝えておきました。
スッといいところつけられて、どこからでもレースができるのが、この馬のセールスポイントです。
今のところ2000メートルかそれ以上が合ってるかなという気はしますね。


取材・文:斎藤修

■ 2007年回顧

名古屋勢の先行で淡々としたペース。
アルドラゴンは好位の内目を追走から向正でJの仕掛けに併せて始動を開始。
前が楽をしていたぶん、楽勝とはいかなかったが、完璧な内容。
ムーンバレイはマイペースの逃げ。
早目に動き後続を引き離すような余裕こそなかったが、前半で楽ができたぶん、渋太く粘る。
ブルーコンコルドは2角をすぎて動きかけたが勢いがつかず、詰め寄るのが精一杯の内容。
キクノアローは好位をキープして絶好の展開で完璧なレース運びで伸びを欠いた。
ABIあたりはペースが悪く。

1着 アルドラゴン 

ノーマークの気楽さもあっただろうが、それにしてもスタートを除いてはスムーズな競馬ができた。
ジワジワと差を詰めて、3角では射程圏へ。
直線へ入ってもきっちり伸びて、鮮やかな差し切り勝ち。
どうやら小回りに非凡な適性がありそう。
今後は未定ながら、地方の重賞では注目の存在に躍進。

昆貢師…
ある程度やってくれるだろうとは思っていましたけど、それにしても、このメンバーですからね。
まさか勝ってくれるとは思っていませんでした。
ですから、今後の予定もまだ決まっていません。
でも、やはり小回りが得意なんですね。
距離も、中央場所では1800mでは厳しいと思いますが、小回りだけにクリアしてくれました。
今後はもう地方の重賞を重点的に使って行きたいと思っています。

藤田伸騎手…
スタッフから、状態がいいとは聞いていたけど、まあ勝つ時にはこんなものですね。
すべてがうまく行ったと思います。
この相手だし、最後の最後まで勝てるとは思っていませんでした。

2着 ムーンバレイ   

ラチ沿いの軽い馬場を走ろうとの意図がありありと感じられるレース振り。
大外から一気にハナを切りに行った。
そしてその作戦がズハリと当たった感じだった。
直線では手ごたえをなくしながらも、終始ラチ沿いにはりついて2着に粘りきった。
好騎乗といえる。

吉田稔騎手

きょうの馬場ならラチ沿いを走らなければと思って、思い切ってハナを切りに行きました。
いい感じでは行っていたのですが、直線を向いた時には手ごたえがなかったので、
入くらいかなと思いましたが、よく頑張ってくれましたね。

3着 ブルーコンコルド

JBCスプリントで見たときと比べて、歩様にスムーズさを欠いていた感じがあった。
レースでは折り合いを欠いて、終始行きたがるそぶり。
そのブン、仕掛けてからの反応が鈍かった。この後はかしわ記念か帝王賞になるだろう。

幸英騎手…
とにかく行きたがって、ことにスタンド前は怖いくらいでした。
前走で速い流れを体験した、その影響があったのでしょうかね。
そのぶん、仕掛けてからの反応が悪かったですね。
59キロも微妙にこたえていたのかもしれません。
この後は、かしわ記念から帝王賞と聞いていますから、そこで巻き返したいですね。

4着 キクノアロー

仕上がりに関しては申し分なかったし、レースでも注文どおりに位置を取れた。
が、勝負どころからまったく動けなかった。
手前の替えかたがぎこちないなど、あるいは小回りの適性に問題があったか。

岩田康騎手

状態はよさそうだったし、注文どおりの位置も取れたのですが、勝負どころから動けませんでしたね。
手前の変え方がぎこちないところがあったから、小回りが合わないのかなあ。
納得の行かない競馬になってしまいましたね。

5着 チャンストウライ 

ジワジワと伸びてはきているが、位置取りが思うように任せないし、このメンバーを相手にしては、現状では入着が精一杯。

下原理騎手

やはりこのメンバーでは流れが違います。
園田あたりの競馬では、1〜2コーナーでペースダウンするところがあるのですが、このメンバーではないですからね。
入まで来るのが精一杯でした。

≫ページ先頭へ