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彩の国 浦和記念(G2)

■ DGR年間日程

王道路線

開催月 レース 2012年
1月・2月 川崎記念(G1) ×
佐賀記念(G3)
3月 ダイオライト記念(G2) ×
名古屋大賞典(G3)
5月 かしわ記念(G1)
6月 帝王賞(G1)
7月 マーキュリーC(G3)
8月 ブリーダーズGC(G2)
9月 日本テレビ盃(G2)
10月 白山大賞典(G3)
南部杯(G1)
11月 JBCクラシック(G1)
浦和記念(G2)
12月 名古屋GP(G2)
東京大賞典(G1)

■ 傾向

重賞 日付 コース 勝ち馬 ペース レベル LAP めも
彩の国 浦和記念(G2) 2006/11/22日 浦和ダ2000m ケイアイミリオン 12.2-11.1-14.2-12.2-13.2-13.4-12.8-11.5-13.5-12.4
浦和ダ2000m

■ 2011年回顧

【予想】
◎ボランタス
○シビルウォー
▲エーシンモアオバー
△ボレアス
△タートルベイ
△クリールパッション

 前走の埼玉栄冠賞でカキツバタロイヤルとのマッチレースを制したボランタスは、フリオーソを別格とすれば、現在の南関では屈指の実力派。とりわけ浦和コースではキレのいい走りを見せるので、JRA勢を撃破するとみました。当然シビルウォー、エーシンモアオバーなどのJRA勢が相手。

【レース】
 同型不在で予想通りエーシンモアオバーの逃げ。2番手で追いかけたのがボレアス。2周目バックストレッチでシビルウォーが3番手に上がり、その内にクリールパッションとJRA勢が前を固める形。ボランタスは例によってバックストレッチ半ばからスパートをかけ、4コーナーでは離れた5番手。まだ差がありましたが、レース上がりを大きく上回る末脚を発揮して、まとめて差し切りました。人気のシビルウォーが2着を確保。

【上位馬の寸評】
1着 ボランタス
 前走の埼玉栄冠賞は、完全に相手をカキツバタロイヤルに見定めたレース。その分タイムは要したものの、競り勝って底力をアピール。今回はJRA勢が相手ですが、それほど抜けて強いわけではないので、抜群のコース実績も加味して◎を打ちました。この日はマイナス2キロの534キロ。適度な気合乗りに力強い踏み込み。前走と同様に申し分のない仕上がり。レースは出脚ひと息で後方からはいつも通り。ただし、2周目バックストレッチが平均12秒後半のラップで推移。緩む処がなかったので、意外に差を詰め切れず、4コーナーではまだ離れた5番手。浦和の短い直線で届くかどうか微妙でしたが、メンバー中、図抜けた瞬発力を発揮してまとめて差し切りました。改めて地力の高さとコース適性をアピールする競馬内容。間もなく8歳を迎えますが、衰えは感じられません。

2着 シビルウォー
 ブリーダーズゴールドC、白山大賞典と、この馬らしいロングスパートを決めて交流連破。前走のJBCは、一転した先行策で強力先行2頭を追いかけ3着。自在に立ち回れることを証明。一枚落ちのこのメンバーなら当然勝ち負けの計算が立ちました。この日はプラス2キロの474キロ。前走時がプラス7キロでも全く太目を感じさせませんでしたが、更に増えてくるあたりは充実の証。活気もあり絶好調。レースは1周ホームストレッチで吉田豊騎手が馬を外に出して前を追い、バックストレッチでは外3番手へ。勝負処から叩いてマクって出て勝ちに行きましたが、ジリジリという感じで伸びひと息。手こずっている処にボランタスの急襲を食い2着。一瞬のキレの差が明暗を分けました。この馬自身の力は出し切ったと思います。

3着 ボレアス
 既にジャパンダートダービーで2着と、南関でも実績を残している同馬。レパードSも強い勝ちっぷりでしたが、前走の南部杯が意外に伸び悩み、評価が揺らぐところ。人気ほどの信頼性は?とみて△に留めました。この日はマイナス3キロの465キロ。数字以上に大きく見せる好馬体はいつも通り。初コースを気にすう風もなく万全の仕上がりと判断。レースは好スタートから武豊騎手が気合をつけて2番手へ。このメンバーなら十分に予想された先行策。折り合いスムーズに流れに乗り、最終4コーナーでは逃げるエーシンモアオバーに並びかける形。デッドヒートの末に惜しくも3着に敗れました。力は出し切っていますが、この馬の場合は。やはり差しに構えて一瞬の脚を生かす競馬が合いそうです。

4着 エーシンモアオバー
 一昨年の当レースは2番手を進み5着。ただし、逃げたスマートファルコンが7着に沈む競馬で展開不利。以降は徹底してハナに拘る競馬で成績堅実。少し間隔があいている点がカギですが、単騎マイペースが予想される展開からは怖い一頭でした。この日はマイナス15キロの487キロ。ひと息入り大きく減ったのは気掛かりですが、見た目は特に問題なし。キビキビ感があり、好仕上がり判断。レースは好スタートから労せずしてハナへ。道中は計ったように12秒後半のラップを刻み、後続にマクるいとまを与えず。自分の形に持ち込みましたが、最後は競り負けて4着。完全に力負けという競馬ですが、あるいは中身が伴っていなかったのか…。

5着 クリールパッション
 前2年のエルムSが3、1着に対し、今年は6着。以降2戦も僅かに差を詰めた程度で見せ場がなく、どうもリズムが悪い近況。長目の距離で楽に追走できれば変身の可能性もありますが、正直それほどの評価はできませんでした。この日はプラス3キロの477キロ。少しコロンとした体つきで、オットリした気性。あまり良く見せるタイプではないようです。レースはやや躓き気味のスタート。それでも内4番手に行き、終始そのポジションをキープ。最後の直線では外に切り替えしたかったようですが、外に併せてきたシビルウォーに被されて、やむなく内に突っ込む破目に。そして前が壁になり、やや脚を余した感じの5着。あそこで外に持ち出せていればあるいはもう少し際どい競馬になったかも。少し時計がかかる競馬になったのが幸いしての好走です。

■ 2010年回顧

【予想】
◎スマートファルコン
○ボランタス
▲ブルーラッド
△ロールオブザダイス
△ドリームトレジャー
△ディアーウィッシュ

 JBCクラシックでは、フリオーソ以下になし崩しに脚を使わせて楽勝を決めた
スマートファルコン。やはり気分良く逃げた際の強さは格別で、ここも同様の戦法で
勝ちっぷりのみ注目。距離的にボランタス、ブルーラッドの川崎勢が相手に有力。

【レース】
 好スタートからハナに行ったのはスマートファルコン。これを2番手でマークしたのが
ディアーウィッシュ。ボランタスが積極策で3番手。その直後にブルーラッド。ペースはスロー。淡々と流れ、勝負処からディアーウィッシュがスマートファルコンに並びかけようとしますが、振り切られる形で独走態勢に。スマートファルコンが上がり3ハロンを36秒7でまとめ
6馬身差の圧勝。甘くなったディアーウィッシュを捕らえ、ボランタスが2着に浮上しました。

【上位馬の寸評】
1着 スマートファルコン
 JBCクラシックで念願のG1奪取。その内容も、超ハイラップを刻み、フリオーソ以下に
なし崩しに脚を使わせての圧勝。このレースは昨年痛い目に遭っていますが、まともなら
当然負けられない一戦です。この日はプラス1キロの500キロ。相変わらず馬っぷりが
いいし、何より以前に比べると見違えるほど馬が落ち着いてきました。
レースは好スタートから馬なりでハナ。カーッとなってリズムを崩した昨年とは違い
実にスムーズな逃げっぷり。勝負処からディアーウィッシュが動いて来ましたが
3、4コーナーでこれを振り切るとあとは独走。他馬に付け入る隙を全く与えませんでした。
やはりダートでは現役最強レベルを再確認。来年も交流路線で勝ち星を積み重ねそうです。

2着 ボランタス
 スタート直後に挟まれ、しかも躓いて置かれながら、マクり切って千切ったゴールドCが
インパクト大。休み明けの前走、東京記念は5着に終わりましたが
基本的には叩き良化。距離の2000メートルも全く問題はないので、2着候補の筆頭と
みていました。この日はプラス1キロの539キロ。見映えする好馬体で適度な気合乗り。
良化の手応え十分。レースはスタートの一完歩目はひと息でも、まずは無難な滑り出し。
1周スタンド前では内3番手の好ポジションに潜入。2周目の勝負処でディアーウィッシュが動いてハロンラップ11秒7と忙しくなった際に少々置かれましたが、持ち前の息の長い
末脚を駆使してジリジリ追い上げ、バテたディアーウィッシュを交わし2着に食い込みました。今回に関しては流れが向いたのが好走の要因。この馬の場合は、もう少しメリハリを利かせた競馬の方が強さを発揮しそうです。

3着 ディアーウィッシュ
 今年マイルの重賞を2勝。前走の埼玉栄冠賞は6着に終わりましたが、ひと息後のためか気合乗りサッパリ。距離の2000メートルは問題ないとして、叩いての
良化度合いがポイント。信頼性は今イチとみていました。
この日はマイナス6キロの522キロ。馬っぷりは上々でも、全体的な気配は
連勝時に比べると物足りない感じも。レースは好スタートから馬なりで2番手へ。
これは大体予想通りの展開。2周目3コーナー手前からスマートファルコンに
並びかけようとしましたが、さすがにそれは果たせず、3、4コーナーでは今野騎手の手が
盛んに動いて離され気味。懸命に頑張ったものの、最後はボランタスに交わされ3着に
終わりました。もう少し大事に乗っていれば楽に2着はあった競馬でしょう。
でもこれが競馬だから仕方ありません。S2S3レベルの重賞ならいつでも主役候補。

4着 ブルーラッド
 昨年のこのレースでは、逃げるスマートファルコンを3コーナーで交わして楽勝。
以降1年未勝利ですが、盛岡のマーキュリーCではカネヒキリの2着。実力下降線の
印象はなく、このメンバーなら2着候補の一角とみていました。
この日はプラス8キロの475キロ。デビュー以来最高の数字ですが、決して太目感は
ありません。パドックを周回する姿もキビキビ感があり好気配。レースは御神本騎手が
気合をつけて4番手から。ポジション的には昨年と同様ですが、勝負処からの
ペースアップに対応できず、ムチが入っても置かれ気味。最後は差を詰めてきましたが
4着に終わりました。この馬の実力からするとやや物足りない走り。
まだ中身が伴っていないということか…。

5着 ドリームトレジャー
 JRAでのダート経験は未勝利戦での一度のみで、芝の中長距離路線。
それが転入緒戦の埼玉栄冠賞でブルーラッドを破る金星。ダートへの対応力と
長目の距離への高適性をアピール。このメンバーに入っても、展開がもつれれば
出番ありとみていました。この日はプラス2キロの475キロ。パワフルな好馬体で
適度な気合乗り。一見してダートはこなして当然という体付き。デキは申し分なしと判断。
レースはスタートで躓いたのが誤算で前半は殿りから。途中からポジションを上げて
最終4コーナーでは5番手まで上がりましたが、既に余力がなく5着が精一杯。
切れるというよりは、前々で粘る競馬が合うので、今回の形ではきつかった。
次走で改めて注目。

6着 ロールオブザダイス
 昨年の東京大賞典で僅差の3着。年明けて平安ステークス1着。
その実績からは重い印が付いて当然の馬ですが、近走のレースぶりが低調で勢いに陰り。△に留めました。この日はプラス1キロの449キロ。体型的なものでややコロンと映りますがいつもこんな感じの馬。決して気配は悪くありませんでした。レースは道中5番手を進み
最後の直線は内を突いて目イチの6着。見せ場らしい見せ場はなし。
大賞典3着をいつまでも過大評価するのは危険。

■ 2006年回顧

 彩の国浦和記念(11月22日 浦和 サラ3歳以上 別定 交流GII 2000m 重)

△(1)ケイアイミリオン 2分06秒5
 (2)キングスゾーン 1.1/2
△(3)レマーズガール 1
▲(4)グラッブユアハート クビ
 (5)チョウサンタイガー 1.1/2
…………………
◎(6)ビービートルネード
△(7)コアレスタイム
○(9)クーリンガー

単2640円
馬複38620円
馬単79160円
3連複51210円
3連単520800円

 ケイアイミリオンが、初の交流G挑戦でいきなり大金星をあげた。昨暮れ以来およそ1年の休み明け。しかし抜群のダッシュ力で先手をとると、道中ぴたり折り合いがつき、1000m通過62.9秒、絶妙のマイペースに持ち込んだ。「初めて乗った馬ですが、センスがあって頭が良い。後ろから迫ってくると、そこでまたスッと離す。久々でこの相手に勝つのだから大したものです」(今野J)。先行有利の馬場が味方したこと。JRA勢がコースに戸惑ったこと。それでも2000m2分06秒5は水準(昨年ヴァーミリアン=06秒8)に達しており、人馬一体、素晴らしい競馬をしたことは間違いない。

 ケイアイミリオンはJRA5勝の転入馬。現8歳馬ながら、たび重なる故障休養でキャリア20戦とまだ若く、昨暮れ、埼玉新聞杯(浦和1900m)→報知オールスターC(川崎2000m)、重賞連破で中距離スピード能力を証明していた。レース前「できることはすべてやって満足な仕上がり。この顔ぶれなら好勝負になるでしょう」(中村護調教師)。意外なほど強気なコメントも終わってみると納得がいく。アフリート×ヌレイエフの血統背景。次走は「東京大賞典=12月29日大井」、「オールスターC=1月3日川崎」の両睨みだが、現実にこの日の勝利で大賞典GI優先出走権を獲得している。体調さえ維持できれば、むろんそちらのチャレンジに興味が沸く。

 JRA勢。レマーズガールは道中中団を進んだものの、馬自身初コースを警戒したか向正面でブレーキがかかりいったん後退。その直後で折り合ったかにみえたグラッブユアハートも、最後思うように伸びなかった。この牝馬2頭は結局、その日のフィーリング次第、体調次第ということか。クーリンガーはスタート自体がピリッとせず、そこで戦意喪失のムードが濃い。終始後方のまま見せ場すら作れなかった。とにかくムラ馬。追い切り凡走→不調説もあったが、走ってみないとわからない、常につかみづらい面を抱えている。

 キングスゾーン2着は、8番人気ながらフロックで片付けられない内容だった。勝ち馬の直後で折り合いをつけ、直線並びかけてきたレマーズ、グラッブを逆に二の脚で突き放した。強敵相手の経験を積み、父キングヘイローらしい成長力が出てきたこと。山本茜Jの度胸の座った騎乗ぶりが光ったこと。もっとも本人からは「よく走ったけれど悔しい2着。もう少し強気に乗っていたら勝ったかもしれない。まだまだ(自分の騎乗に)課題ばかりです」というコメントが出た。彼女自身、馬に相当の手応えがあるのだろう。ビービートルネードは本質的に小回りがよくないか、終始外々を回りロスの大きい競馬にみえた。コアレスタイムは前半からカカリ気味。短〜マイルを使い込んできた影響で、まったく持ち味が出ていない。

【レース】
 好スタートを決めた今野ケイアイミリオンがハナに行って、名古屋の快速馬キングスゾーンは無理をせず2番手。流れはかなりスローでヨーイドンの瞬発力勝負。3コーナーからペースアップしたケイアイミリオンが他馬の追撃を許さず1着ゴール。キングスゾーンが2番手を死守して、完全に行った行ったの競馬。展開が明暗を分けました。

【上位馬の寸評】
1着 ケイアイミリオン
 昨年12月の報知AC以来のレースですが、中間は何本も長目を追い切り、馬体はキッチリ仕上がっていました。勝因はまずスタートを決めたこと。今野騎手の『行くぞ』の気迫に、山本茜キングスゾーンは無理をせず2番手に控える形。まんまと単騎マイペースに。そして上手かったのがピッチを上げるタイミング。3コーナー手前から引き離しにかかり、後続馬にマクるいとまを与えず。本当にスキのないレース運びで見事に鉄砲駆けを決めました。もちろん仕上がりの良さと巧騎乗があったにせよ、実力なくしてはできない芸当です。気合十分の好馬体は8歳という年齢を感じさせません。レース数を使っていない分、まだ馬は若い。無事に使っていければまだまだ活躍が見込める。

2着 キングスゾーン
 前走のJBCマイルでは、ナイキアディライトを執拗に追いかけ、8着とはいえナイキには先着した同馬。これが1600メートル以下のレースなら印が付くところですが、さすがに2000メートルでは二の足を踏みました。このメンバーなら逃げも十分に予想されましたが、今野ケイアイミリオンがハナを主張したので2番手に引く形。意外に折り合いスムーズ。そして2周目3コーナー手前からケイアイがスパートした際に、自分のペースを守りスタミナを温存したのが好結果に繋がった。前を捕まえる脚は使えなかったものの、追い込み勢の追撃を振り切り2着死守。山本茜騎手の巧騎乗が光りました。馬っぷりはなかなかで、体型的にはやはり短距離向きのイメージ。

3着 レマーズガール
 JBCクラシックから間隔はないものの、馬体を維持。適度に気合も乗っていい雰囲気でした。レースは前半は7番手から。ペースを考えるとややポジションに不満。しかも内々の窮屈な処に入るなど、この馬の悪いパターン。向流しでやや番手を上げ、直線は内を突いてジリジリ伸びてきましたが、前の2頭を捕まえ切れず。脚は残しており、やや悔いの残る敗戦でした。

4着 グラッブユアハート
 休養明けの白山大賞典で馬体を減らしていた同馬。その回復がカギでしたが、プラス2キロ。やはりいい時に比べると細いし、歩様が硬く映りました。レースは安藤勝騎手が気合をつけて3番手からの競馬。いつでも動ける理想的なポジション。それが勝負処で置かれてしまい、勝ち馬はともかくキングスゾーンを捕まえられず、不自由な競馬を強いられたレマーズガールに交わされての4着は不満。低迷期に入ったのか、あるいはその能力に翳りがみえてきたのか…微妙なところです。

5着 チョウサンタイガー
 休養明けの今回は11頭中の最低人気。その割には頑張ったと言えるでしょう。ただし、馬はキッチリ仕上がっていました。乗り込み量は十分だし、過去の実績からも鉄砲は利くタイプです。レースは序盤は中団に付けていましたが、徐々にポジションを下げて、ペースアップした3コーナーあたりではほとんど最後方。この反応の悪さは、休み明けというよりも、初コースが影響したのでしょうか。一応差を詰めて5着と格好はつけるあたり、まだ力の衰えはなさそう。G3レベルなら十分に勝ち負けできる。

6着 ビービートルネード
 これが単勝1番人気にはビックリ。東京ダービー、戸塚記念の勝ちっぷりは衝撃的ですが、古馬相手となると、やはり世代レベルうんぬんの疑念が…。この日はマイナス7キロでしたが、見た目細い感じはなく、集中力を保ち気配は悪くありませんでした。レースは石崎隆騎手が多少気合をつけて5番手から。道中はそのポジションを守り、流れ込んだ形でややメリハリのない走り。ペースを考えるともっと積極的に動いた方が…動ける位置にいただけにそう思いますが、馬の能力的な問題もあるし…。やはり疑念は拭いきれません。

7着 コアレスタイム
 この日はプラス9キロ。決して太目感はなく、ここ一連のいい状態をキープできているとみました。レースは内田博騎手が気合をつけてインコース3、4番手の好ポジジョン。明らかに先行有利な流れで、それにマッチした積極策。さすがに内田、これならイケると思いましたが、勝負処で置かれてしまい、死力を振り絞って内を突いたものの、まるで伸びず7着は拍子抜けでした。やはり短距離で本領発揮のタイプとみるべきでしょう。1600メートル以上の距離で勝ち負けできるとすれば、無欲の直線勝負で一瞬のキレを生かす戦法。自ら勝ちに行っては甘くなってしまう。

9着 クーリンガー
 時計のかかるダートの中距離戦で渋太さを発揮するタイプですが、状態が伴わない上に出遅れて置かれてしまっては競馬にならない。いくらかは絞れてきたものの、まだ全体的に緩いし気合乗りも今イチ。年齢的な衰えも気掛かり。

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